高校世界史B
5分でわかる!共和政トルコの新たな改革!
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この動画の要点まとめ
ポイント
共和政トルコの新たな改革!
これでわかる!
ポイントの解説授業
新しい国づくり
1922年、ムスタファ=ケマルはギリシアから イズミル を奪回すると、同年に スルタン制を廃止 しました。「スルタン」はオスマン帝国の君主を指す称号です。スルタン制の廃止はオスマン帝国の滅亡を意味します。
1923年には ローザンヌ条約 を締結。トルコはイズミルなどの領土を回復し、軍備制限や治外法権の撤廃にも成功しました。不平等条約であった セーヴル条約 に代わる条約です。
同年、ムスタファ=ケマルは トルコ共和国 の成立を宣言し、首都を アンカラ に置きました。オスマン帝国の時代はイスタンブルが首都でしたが、トルコ共和国ではアンカラです。しっかり覚えておきましょう。
ケマル大統領の近代化改革
トルコ共和国の初代大統領となったケマルは、ヨーロッパを手本とした 近代化改革 を進めます。そのひとつが カリフ制の廃止 です。
「カリフ」は預言者ムハンマドの代理人であり、イスラム世界のリーダー的な存在です。ケマルはカリフを廃止することで、政治と宗教を切り離そうとしたのです。これを 政教分離 といいます。
ケマルは他にも、女性の権利を拡大したり、アラビア文字に代わって ローマ字 を導入したり、国民の識字率を向上させたりしました。こうした業績が評価され、1934年、彼は議会から アタテュルク(トルコの父) の称号を授かりました。
ムスタファ=ケマルの下で様々な改革が行われ、トルコの近代化が進められたことをおさえておきましょう。
ポイントの2つ目は、「トルコ共和国の成立と発展」です。
弱腰なオスマン帝国の打倒を目指し立ち上がった ムスタファ=ケマル(ケマル=パシャ) 。
彼が建てた新しい国と、改革に注目しましょう。