高校世界史B
5分で解ける!ナチ党の勢力拡大に関する問題
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練習の解説授業
ドイツ国民を魅了したナチ党の政策!
ナチ党の正式名称を 国民社会主義ドイツ労働者党 といいます。国民社会主義とは、国家が中心となって様々な社会問題を解決していこうとする考え方です。ロシアなどの社会主義とは異なる考え方なので、注意しましょう。
ナチ党の指導者は ヒトラー です。また、ナチ党はイタリアのファシスト党と同じく ファシズム の思想を持った政党です。
ヒトラーは突撃隊(SA)を創設し、反対派を暴力で弾圧しました。また 親衛隊(SS) を創設し、幹部の身辺警護にあたらせました。
1923年、ヒトラーは政権獲得を目指して ミュンヘン一揆 を起こしましたが、国民の支持を得られず失敗に終わりました。この後ヒトラーは、クーデタのような非合法的な手段ではなく、合法的な手段で政権獲得をねらうようになります。
ヒトラーの政権獲得!第三帝国の成立!
世界恐慌が発生したとき、ドイツの最高指導者は ヒンデンブルク 大統領でした。彼は恐慌への効果的な対策をうてず、ドイツでは失業者が増加する一方でした。
そんな中、ヒトラー率いるナチ党が国民の支持を集め、1932年の選挙で第1党となりました。翌年、ヒンデンブルク大統領はヒトラーを首相に任命し ヒトラー内閣が発足しました。
首相となったヒトラーは、なんと即座に国会を解散。再び選挙が行われることになりました。その後、元オランダ共産党員による 国会議事堂放火事件 が発生すると、ヒトラーはこの事件を口実に共産党を弾圧しました。
共産党を解散に追い込んだヒトラーは、政府に立法権を委ねる 全権委任法 を成立させ、行政権と立法権を手に入れました。その後ヒンデンブルクが死去すると、ヒトラーは大統領・首相・党首の全権を掌握し 総統(フューラー) と呼ばれるようになりました。
世界恐慌とファシズム諸国の侵略の練習
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今回は、ナチ党の勢力拡大について学習しました。
内容を確認していきましょう。