5分でわかる!ファシズム勢力を抑えこめ!
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「反ファシズム勢力の協力」です。
前回の授業で学習したように、ドイツでは ヒトラー 率いる ナチ党 が勢力を伸ばし、ナチス=ドイツはヴェルサイユ体制を破壊しました。また、同時期のイタリアでは ムッソリーニ 率いる ファシスト党 が勢力を伸ばしていました。
このように ファシズム 勢力が台頭する中、ソ連や各国の共産党は警戒を強めました。ファシズムは 反共産主義 を掲げる勢力だからです。そこで今回の授業では、警戒を強める反ファシズム勢力がどのような動きを見せたのかを学習します。
反ファシズムならみんな仲間!人民戦線の成立
1935年、 コミンテルン第7回大会 が開かれました。ちなみにコミンテルンとは 各国の共産主義政党が集まる国際組織 のことです。
第7回大会では大きな方針転換がありました。従来の「味方でないものは敵(=共産党以外は敵)」というスタンスから 「敵でないものは味方(=ファシズム以外は味方)」 という考え方が主流となったのです。
この方針のもと、各国の共産党はあらゆる反ファシズム勢力と手を結ぶようになりました。こうして結成された反ファシズム勢力のことを 人民戦線 といいます。
例えばフランスでは、共産党・社会党・急進社会党が手を結び、社会党の ブルム を首班とする 人民戦線内閣 が1936年に結成されました。
スペインでも人民戦線内閣が誕生!
人民戦線内閣は スペイン でも結成されました。
世界恐慌のさなか、スペインではスペイン=ブルボン朝が崩壊。国王のいない共和政が始まりました。しかし、新政府のもとで国内は混乱状態となり、次第にファシズム勢力が力を伸ばしていきました。
そこで共産党は、社会党などと結んで アサーニャ人民戦線内閣 を発足させました。アサーニャは社会主義的改革を実施し、ファシズム勢力をおさえこもうとしました。
ファシズム勢力の台頭を受けて、各国の共産党は反ファシズム勢力と手を結ぶようになりました。そして、フランスやスペインでは 人民戦線内閣 が結成されたのです。この流れをしっかり覚えておきましょう。
世界恐慌とファシズム諸国の侵略、第6回。
今回は「ファシズム諸国の協力体制」について学習します。