今回は、ファシズム諸国の協力体制について学習しました。
内容を確認していきましょう。

1935年、コミンテルン第7回大会が開催されると、各国の共産党に 人民戦線 の結成が呼びかけられました。ファシズムに対抗するため、あらゆる反ファシズム勢力と協力していく方針がとられたのです。

ファシズム政党が力を伸ばしていたスペインでは、共産党や社会党などが結束して アサーニャ 人民戦線内閣が発足。ファシズム勢力を抑え込むため、さまざまな社会主義的改革が行われました。

1930年代半ば、ムッソリーニ独裁下のイタリアは エチオピア へ侵攻。国際連盟から経済制裁を科されました。イタリアも、ドイツと同じく国際的な孤立を深めていったのです。

アサーニャ人民戦線内閣が成立したスペインでは、1936年7月から スペイン内戦 が勃発。ドイツとイタリアはこの内戦に干渉し、ファシズム政党を支持する フランコ を支援しました。

スペイン内戦に対し、イギリスやフランスは 不干渉政策 をとりました。両国はファシズム諸国によるソ連打倒を期待し、事実上ドイツやイタリアの動きを黙認したのです。