今回は、第二次世界大戦のはじまりについて学習しました。
内容を確認していきましょう。

スペイン内戦で英仏が不干渉政策をとったことで、ヒトラーは両国が「防共」に期待を寄せていることを確信し、ますます強気な政策をとるようになりました。

ヒトラーはドイツ人地域への進出を開始し、手始めに オーストリア を併合。その後、チェコスロヴァキアの領土であった ズデーテン 地方の割譲を要求しました。

ズデーテン地方をめぐる問題に対処するため、イギリス・フランス・ドイツ・イタリアの首脳が集まり ミュンヘン会談 が開催されました。ちなみにこの会議には、チェコスロヴァキアとソ連の首脳は招かれませんでした。

イギリス・フランスは、ドイツとの戦争を避けるため、またドイツの「防共」の役割を期待して、ヒトラーの要求を認めました。このような外交姿勢を 宥和政策 といいます。

ズデーテン地方を併合したドイツは、その後チェコスロヴァキアを解体。さらに領土を拡げるべく、ポーランドに ダンツィヒ とポーランド回廊の割譲を要求しました。

ポーランドがこれを拒否すると、ドイツはソ連に接近して 独ソ不可侵条約 を締結。そしてドイツが ポーランド へ侵攻し、第二次世界大戦が始まりました。