5分で解ける!世界恐慌とファシズム諸国の侵略(第2問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題(1)
② 全国産業復興法(NIRA) は、企業やそこで働く労働者を救済するための法律。これも正しいです。
③全国産業復興法は、最高裁判所から違憲と判断されてしまいました。そこで制定されたのが ワグナー法 。労働者の団結や団体交渉を認める法律です。これも問題ありませんね。
消去法で、正解は ④ となります。 スターリング=ブロック は イギリス のブロック経済政策を示す言葉です。アメリカの場合は ドル=ブロック と呼ばれます。
問題(2)
ラテンアメリカ諸国との関係改善を図るアメリカが展開した 友好的な外交 といえば?
正解は 善隣外交 です。
問題(3)
フランスで人民戦線内閣が発足した際、首相となったフランス社会党の人物は?
正解は ブルム です。
フランスだったらブルム、スペインだったら アサーニャ を答えましょう。
問題(4)
選択肢の内容を時系列で整理します。まず、ヒトラーは軍備の平等権をうたってドイツの軍備強化を主張しましたが、国際連盟に拒否されてしまいました。これを不服としたナチス=ドイツは ①国際連盟から脱退しました。
その後ドイツは再軍備宣言を行い、徴兵制を復活させます。これを警戒したフランスがソ連に接近して仏ソ相互援助条約を締結すると、ドイツはこれをロカルノ条約違反だと批判。ロカルノ条約の破棄を通告すると ③ラインラントへ進駐しました。
その後ヒトラーは、同じドイツ人が住んでいるという理由で ②オーストリアを併合。 さらにドイツ人が多く住むズデーテン地方の割譲をチェコスロヴァキアへ要求しました。
ズデーテン地方をめぐる問題を解決するため、1938年9月にイギリス・フランス・ドイツ・イタリアの首脳が集まって ミュンヘン会談 が開催されました。この会談でイギリスは 宥和政策 をとり、結果としてズデーテン地方はドイツに併合されることになったのです。
以上、並び替えると ①→③→②→④ となりますので、正解は ③ です。
問題(5)
①アサーニャ人民戦線内閣を支援したのはソ連と国際義勇軍です。この記述は問題ありません。ちなみに国際義勇軍には文豪 へミングウェー なども参加していました。
②「ゲルニカ」の作者はヘミングウェーではなく ピカソ です。この文章は誤りなので、正解は ② となります。
③イギリス・フランスは 不干渉政策 をとりました。ソ連はアサーニャ人民戦線内閣側につき、ドイツとイタリアはフランコ側につきました。
④利害が一致したドイツとイタリアは ベルリン=ローマ枢軸 と呼ばれる同盟関係を形成します。
世界恐慌とファシズム諸国の侵略の問題
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① 農業調整法(AAA) の制定は、農民を救済するためにフランクリン=ローズヴェルトが行った政策。これは正しいですね。