5分でわかる!第二次世界大戦と戦後秩序の形成をみる視点
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この動画の要点まとめ
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1つ前の章では、世界恐慌の発生とファシズム諸国の台頭について学習しましたね。簡単におさらいしましょう。
第一次世界大戦後、ヴェルサイユ体制やワシントン体制といった新しい国際秩序のもとで、世界は一時的に安定しました。しかし、1929年に発生した 世界恐慌 が、その安定を破壊します。各国の協力体制は崩壊し、イギリスやフランスなど植民地を持つ国々は ブロック経済 政策を展開したのです。
一方、日本やドイツ、イタリアといった植民地を持たない国々では、海外に進出して植民地を獲得しようとする風潮が高まりました。特にドイツでは ヒトラー 率いるナチ党が台頭し、反ソ・反共を掲げる ファシズム 勢力として支持を伸ばしました。
ヒトラー独裁下のドイツは次々と領土を拡大し、1939年に 独ソ不可侵条約 を結ぶと ポーランド に侵攻。こうして第二次世界大戦が始まったのです。
第1回「ドイツとソ連の猛進撃」
第1回の授業では、第二次世界大戦開始直後のドイツとソ連に注目します。ヨーロッパ諸国は、ドイツとソ連の勢いにおされ、次々と侵攻されていきました。その様子を学習します。
第2回「ヨーロッパ戦線の終結へ」
当初は手を組んでいたドイツとソ連ですが、やがて関係が悪化します。こちらを見てください。
関係悪化の原因は バルカン半島 です。1941年4月、ドイツはバルカン半島に侵攻し、ユーゴスラヴィアとギリシアを占領しました。
スラヴ系民族が多く暮らすバルカン半島をドイツが攻撃したことは、同じ場所へ勢力を伸ばそうとしていたソ連の反発を招きました。こうして両国の関係は悪化し 独ソ戦争 が始まったのです。
独ソ戦争が始まると、イギリスやアメリカといった国々は「ソ連の勢いを利用してドイツを倒そう」と考えました。ドイツは次第に追い込まれていき、やがて降伏に追い込まれます。
以上のように第2回の授業では、ヨーロッパ戦線の終結を扱います。イタリアやドイツといったファシズム国が次々と敗北し、ヨーロッパにおける戦いは終結したのです。
第3回「アジア・太平洋戦線」
ヨーロッパでの戦いが終わった後も、アジアでの戦いは続いていました。そう、 日本 です。日本は1937年から日中戦争を戦っていました。欧米諸国は、中国を東南アジアから支援していたのです。
第3回の授業では、アジア・太平洋戦線を扱います。日中戦争のさなか、日本は東南アジアにも進出し、勢力拡大を狙いました。その過程で 日米関係が悪化 し、両国はやがて戦争に突入することになります。
ちなみに日本は、アジア侵略にあたって「大東亜共栄圏」というスローガンを発表しました。つまり、日本はヨーロッパ諸国の支配からアジアを解放するために戦っているのだ、という大義名分を掲げたわけです。東南アジア諸国の中には、日本による支配を歓迎するところもありました。
ところが、労働力不足や物資不足に悩まされていた日本は、現地の人々を強制的に働かせたり、物資を奪ったりしたのです。こうして日本は、アジア諸国からも反発を受けるようになっていきます。
第4回「日本支配への抵抗と日本の敗北」
第4回の授業では、中国・朝鮮・東南アジアの各地で見られた 日本への抵抗運動 を見ていきます。各地で激しい抵抗が起こる中、日本はアメリカとの戦いに敗れ、降伏することになりました。 日本の敗北 についても、この授業で扱います。
日本の降伏によって、多くの犠牲者を出した第二次世界大戦が終結することになりました。
第5回「敗戦国の処理」
第5回の授業では、日本・ドイツ・イタリアなど敗戦国の処理について学習します。特に注目するのは ドイツと日本の戦後処理 です。敗戦後、ドイツはアメリカやソ連によって分割管理され、日本はアメリカによって単独占領されました。
第6回「国際連合の設立と戦後経済の再建」
第6回の授業では、まず 国際連合の設立 を扱います。二度と世界大戦を起こさないために作られたのが国際連合です。いったいどのような組織なのでしょうか?
また、この授業では 戦後経済の再建 についても勉強します。第二次世界大戦が発生した原因の一つは、植民地を持つ国々による ブロック経済政策 です。自国や植民地だけで経済圏をつくるという排他的な仕組みが、ドイツや日本など植民地を持たない国々の反発を招いたのです。
そこで第二次世界大戦後の世界では、ブロック経済を廃し、各国が自由で平等な取引を行えるような仕組みづくりが目指されました。その様子についても学習します。
以上、合計6回の授業で、第二次世界大戦と戦後秩序の形成について勉強していきましょう!
第40章「第二次世界大戦と戦後秩序の形成」のガイダンス授業です。
この章では合計6回にわたって 第二次世界大戦の発生から終結までの流れ と 戦後秩序の形成 について勉強します。