5分でわかる!西ヨーロッパ世界の動向
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「戦後の西ヨーロッパ」です。
第二次世界大戦後の西ヨーロッパ、特に イギリス・フランス・イタリア の三国に注目します。
イギリスの動向/アトリー内閣が成立
第二次世界大戦末期の1945年7月、イギリスでは政権交代が行われました。対独強硬路線を掲げて大戦をリードした チャーチル に代わり、労働党の アトリー が首相となったのです。
アトリー内閣は、疲弊したイギリスを建てなおすための政策を展開しました。重要な政策を 2つ 紹介します。
1つ目は 重要産業国有化 です。アトリー内閣はイングランド銀行や石炭などを国有化しました。国の管理下におくことで、重要な産業を保護しようとしたのです。
2つ目は 社会福祉制度の充実 です。アトリー内閣は 「ゆりかごから墓場まで」 というスローガンを掲げ、国民が生まれてから死ぬまでの最低限の生活を国が保障することを目指しました。
アイルランドの誕生
第二次世界大戦の1949年には エール がイギリス連邦から離脱し、国号を アイルランド(共和国) としました。アイルランドは長期にわたってイギリスの支配を受けてきました。
フランスの動向/共産党が勢力を伸ばす
戦後のフランスでは、議会制内閣が採用され 第四共和政 が始まりました。第四共和政は1946年から始まり、1958年まで続くことになります。
みなさんに注目していただきたいのは、戦後のフランスで 共産党が勢力を拡大した という点です。富や財産を共有することで平等な社会をつくるという共産党の思想は、戦争の被害を受け、苦しい生活を強いられる人々にとって魅力的だったのです。
イタリアでも共産党が勢力拡大!
戦後のイタリアではフランスと似た動きが見られました。まず、1946年に行われた国民投票で 王政の廃止 が決定。イタリアは 共和国 となりました。
また、イタリアでも 共産党 が勢力を拡大し、その規模は西ヨーロッパで最大となりました。
以上、戦後のイギリス・フランス・イタリアの様子を学習しました。イギリスではアトリー内閣のもとで、重要産業国有化と社会福祉制度の充実が進められました。フランスやイタリアでは共和政が始まり、共産党が躍進しました。各国の様子をしっかり覚えておきましょう。
米ソ冷戦の時代、第1回。
今回は「第二次世界大戦後のヨーロッパ世界」について学習します。