5分でわかる!冷戦の激化と西欧・日本の経済復興をみる視点
- ポイント
この動画の要点まとめ
ポイント
前章では 冷戦 について勉強しましたね。戦後世界の主導権をめぐる、アメリカ(資本主義陣営)とソ連(社会主義陣営)の対立を冷戦といいます。
冷戦はヨーロッパを舞台に始まり、その影響は アジア にまで及びました。第二次世界大戦後、アジア各地で発生した独立運動の中で、資本主義と社会主義の対立が見られたのです。ここまでが前章の内容でした。
この章では、米ソの関係に ある変化 が起こります。いったい何があったのでしょうか?
第1回「朝鮮戦争と軍拡競争」
最初に見られた変化は 冷戦の激化 です。第1回の授業では 朝鮮戦争と軍拡競争 を扱います。
米ソが直接戦争をしたわけではありませんが、その対立が朝鮮半島で 資本主義(韓国)vs社会主義(北朝鮮)の戦争 という形で現れたのです。これを 朝鮮戦争 といいます。
また、対立を深める米ソは 軍拡競争 を行いました。戦争になっても負けないよう、お互いがどんどん軍備を拡張していったのです。また、アメリカはさまざまな 軍事同盟 を世界各地で結び、社会主義勢力との戦いに備えました。
この軍拡競争の動きは、次の授業であつかう 核開発・核保有の動き へとつながっていきます。
第2回「核開発と平和運動」
第2回の授業では 核開発と平和運動 についてみていきます。
世界で初めて核を保有したのは アメリカ でした。アメリカは第二次世界大戦中に核実験に成功し、広島・長崎へ原爆を投下しました。
戦後、アメリカを追いかけるように ソ連 も核開発に成功。さらに、イギリス・フランス・中国・インド・パキスタンといった国々も次々に核実験に成功したのです。
核兵器の威力は絶大ですが、使用すれば人類が滅亡してしまう恐れさえあります。そこで、一般の人々や科学者たちを中心に 平和運動 が展開されました。しかし、各国の核開発を止めるまでにはいたらず、軍備の拡張がどんどん進んでいくことになりました。
第3回「ヨーロッパ諸国の経済統合」
第3回の授業では ヨーロッパ諸国の経済統合 を扱います。なんと、この授業以降は 米ソの対立が緩和していく ことになるのです。いったいなぜ、こんな変化が発生したのでしょうか?
米ソの関係が改善していくきっかけとなったのは、ヨーロッパ諸国の 経済復興 です。ヨーロッパ諸国は第二次世界大戦で戦場となったため、戦後は街も経済もボロボロ。そんなヨーロッパを助けてくれたのが アメリカ でした。アメリカの経済援助を受けることで、各国は復興を目指したのです。
だからこそ、各国はアメリカの言いなりでした。「アメリカのおかげで復興できているんだから、言うことを聞こう」というわけです。アメリカが「ソ連が嫌いだ!」と言えば、ヨーロッパの国々もそれにならっていたのです。
復興が進むと、ヨーロッパの国々はやがて、団結して経済発展を目指そうと EC(ヨーロッパ共同体) を設立しました。また、この動きと並行して、各国は次々と経済復興を果たしていきました。
復興を果たしたことで、各国はもうアメリカの言いなりになる必要がなくなりました。こうしてアメリカの味方が減り、結果として資本主義vs社会主義の冷戦対立が緩和することになったのです。
第4回「日本の成長と冷戦の転機」
第4回の授業では 日本の経済復興と冷戦の転機 を扱います。第二次世界大戦で敗れた日本でしたが、その後 驚異的な経済復興 を遂げていくことになりました。ただし、その復興はアメリカに大きく助けてもらう形となったため、日本はヨーロッパ諸国と違い、アメリカから離れるようなことはありませんでした。
そして日本が経済復興を遂げる頃、冷戦に転機が訪れます。なんと 米ソの指導者が歩み寄りを見せる ようになったのです。何が冷戦の転機となったのか、そして両国の歩み寄りが世界にどのような影響を与えたのかを見ていきましょう。
以上、合計4回の授業を通して、冷戦の激化と西欧・日本の経済復興を勉強していきましょう!
第42章「冷戦の激化と西欧・日本の経済復興」のガイダンス授業です。
この章では合計4回にわたって 冷戦の激化と西欧・日本の経済復興 について勉強していきます。