5分でわかる!米ソの代理戦争!朝鮮戦争の勃発!!
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「朝鮮戦争」です。
第二次世界大戦後に発生した 朝鮮戦争 について学習します。
北朝鮮が韓国に侵攻!朝鮮戦争の勃発
第二次世界大戦で日本が敗れると、朝鮮は植民地支配から解放されました。しかし朝鮮は 北緯38度線 を境に 米ソの分割占領 を受けることになったのです。
やがて南部には 李承晩 を大統領とする 大韓民国 (韓国)が、北部には 金日成 を首相とする 朝鮮民主主義人民共和国 (北朝鮮)が成立。韓国は資本主義体制を、北朝鮮は社会主義体制をとりました。
そして1950年6月、北朝鮮が韓国へ侵攻したことをきっかけに 朝鮮戦争 が勃発しました。北朝鮮軍が韓国の首都ソウルを占領するなど、韓国は劣勢に立たされました。
韓国のピンチに焦るアメリカ!国連軍を出動させる
韓国の劣勢をみたアメリカは、国際連合の 安全保障理事会 で韓国への支援を強く主張。安保理は 国連軍の出動 を決議することになりました。しかし、この「国連軍出動」には問題があったのです。
本来、安保理決議には すべての常任理事国の合意 が必要です。しかし、そのうちの一国である ソ連 は当時、アメリカに反発して 安保理の会議への参加を拒否していたのです。
つまり、朝鮮戦争における国連軍の出動は、正規な手続きを踏んだものとはいえませんでした。それほどアメリカはソ連の動きを警戒していたのです。
ともあれ、米軍主体の国連軍に支援された韓国軍は、北朝鮮軍を追い返していきました。形勢逆転です!
中国が北朝鮮を支援!戦争はこう着状態に・・・
ところが、ここで「ある国」が朝鮮戦争に介入してきました。 毛沢東 率いる 中華人民共和国 です。中華人民共和国は 人民義勇軍 を派遣し、北朝鮮を支援しました。
皆さんに意識してほしいのは「人民 義勇軍 」という名称です。本来、中国の軍隊は 人民解放軍 とよばれますが、このとき中国はあえて「義勇軍」という名称を使いました。
つまり、これは 中国の正規の軍隊ではない ということ。正式に軍隊を出せばアメリカとの戦争になってしまいます。中国はそれを避けるため、あくまで志願者が結成した「ボランティアの軍隊」であると位置づけたのです。
こうして北朝鮮も勢いを取り戻し、戦争はこう着状態となりました。1953年には 朝鮮休戦協定 が結ばれ 北緯38度線 が暫定的な軍事境界線と定められました。
みなさんに注意してほしいのは、あくまで「休戦」であって「終戦」ではない、という点です。実は、朝鮮戦争は 現在でも終結していません。 「休戦」という扱いなのです。
韓国と北朝鮮。一刻も早く両国が終戦を迎え、平和な関係を築いていくことが求められています。
冷戦の激化と西欧・日本の経済復興、第1回。
今回は「朝鮮戦争と軍拡競争」について学習します。