高校世界史B
5分でわかる!戦後の新興独立国がとった新路線とは?
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この動画の要点まとめ
ポイント
戦後の新興独立国がとった新路線とは?
これでわかる!
ポイントの解説授業
ポイントの1つ目は「第三勢力の結束」です。
アメリカ側にもソ連側にも属さない「第三勢力」と呼ばれる国々が、結束を強めていく様子を学習します。
アジア・アフリカ諸国の動き
戦後世界では、アメリカを中心とする資本主義陣営と、ソ連を中心とする社会主義陣営との対立が見られました。これを 冷戦 といいます。
第三勢力とは、冷戦のなか 米ソどちら側にもつかず、積極的な中立を主張した国々 のことです。その中心となったのは、植民地支配から脱した アジア・アフリカの新興諸国 でした。
1954年、インドと中国の首脳による ネルー・周恩来会談 が開催されました。中国の周恩来がインドを訪問し、ネルー首相と会談。その結果 平和五原則 が発表されたのです。
1955年には、インドネシアの スカルノ 大統領の呼びかけで アジア=アフリカ会議 が開かれました。開催地の名前をとって バンドン会議 ともいうこの会議は 史上初のアジア・アフリカ首脳会議 でした。
この会議では、平和五原則をもとに 平和十原則 が発表され、国際平和への道が模索されました。
ラテンアメリカ諸国も加えて結束!
1961年には、ユーゴスラヴィアの ベオグラード にて 第1回非同盟諸国首脳会議 が開催されました。ユーゴスラヴィアの ティトー 、エジプトの ナセル 、インドの ネルー が提唱者です。
この会議には、アジア、アフリカ、そしてラテンアメリカの非同盟国(米ソどちらにも味方しない国)が参加し、第三勢力の結集がはかられました。
アジア・アフリカ・ラテンアメリカ諸国は第三勢力を形成し、国際社会において徐々に発言力を増していきました。この流れをしっかり覚えておきましょう。
第三勢力の台頭と米ソの歩み寄り、第1回。
今回は「非同盟主義の新興国」について学習します。