高校世界史B
5分でわかる!エジプトで高まるアラブ民族主義!
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この動画の要点まとめ
ポイント
エジプトで高まるアラブ民族主義!
これでわかる!
ポイントの解説授業
エジプト革命/ナセル大統領の就任
1952年、改革派グループの自由将校団が エジプト革命 を起こし、国王を追放しました。エジプトは エジプト共和国 となり、国王のいない共和政が始まりました。
1956年、自由将校団の中心人物だった ナセル が大統領に就任しました。彼は 非同盟主義 を唱え、アメリカにもソ連にもくっつかない、という外交方針を示しました。
英米がダム建設資金の融資を撤回!
ナセルは近代化改革の一環として、ナイル川上流に アスワン=ハイダム というダムを建設しようとしました。ダム建設には巨額の費用がかかるため、ナセルはアメリカ・イギリス・ソ連から資金援助をしてもらう予定でした。
ところが、非同盟主義を掲げるエジプトと、アメリカ・イギリスとの関係が悪化したことで、なんと アメリカ・イギリスが融資を白紙撤回 したのです。
そこでナセルは、資金調達のため スエズ運河の国有化 を宣言しました。
スエズ運河国有化!第2次中東戦争勃発
スエズ運河の国有化に対しイギリスは猛反発。フランス・イスラエルと共同で、1956年にエジプトへ侵攻しました。これを スエズ戦争(第2次中東戦争) といいます。
エジプトは苦戦しましたが、国連の仲裁や国際世論の後押しもあり、最終的にイギリス・フランス・イスラエルは撤退。ナセルは最後まで戦い抜き、スエズ運河の国有化に成功したのです。
こうしてナセルはエジプト国内のみならず、アラブ世界の英雄となりました。エジプトの勝利は アラブ民族主義の高揚 につながったのです。
ポイントの2つ目は「アラブ民族主義の高揚」です。
今回の舞台は エジプト です。戦後のエジプトで起こった出来事を学習します。