5分でわかる!20世紀はアフリカの世紀!
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「アフリカの独立」です。
戦後のアフリカでは、多くの国がヨーロッパ支配から脱し、次々と独立を達成していきました。その様子を見ていきましょう。
アラブ=アフリカとブラック=アフリカ
これから、アフリカ大陸を2つの地域に分けて見ていきます。アラブ人が多い アラブ=アフリカ と、黒人が多い ブラック=アフリカ の2つです。こちらを見てください。
戦前のアフリカは、リベリア共和国をのぞきほとんどがヨーロッパの植民地でした。そのなかでも、大陸の北部にはアラブ人が多く、サハラ以南には黒人が多く暮らしていました。
まずはアラブ=アフリカの独立から見ていきましょう。
アラブ=アフリカの独立
アラブ=アフリカでは、第二次大戦中からすでに エチオピア帝国 が独立していました。エチオピアを支配していた イタリア が降伏したことで、いちはやく独立できたのです。
大戦が終わると リビア 、スーダン、モロッコ、チュニジア、そして アルジェリア が独立しますが、アルジェリアの独立に関しては注意が必要です。
アルジェリアでは 石油 が採れるため、旧宗主国である フランス はアルジェリアの独立に待ったをかけました。アルジェリアでは民族解放戦線が結成され、フランス軍を相手に激しい独立戦争が始まりました( アルジェリア戦争 )。
アルジェリア戦争は、最終的にフランスの ド=ゴール 大統領が独立を承認したことで終結。アルジェリアは独立を果たしました。
ブラック=アフリカの独立
続いてはサハラ以南のブラック=アフリカに注目します。最初に独立した国は ガーナ で、その初代大統領は エンクルマ という人物でした。
1958年にはギニアが独立し、1960年には17カ国もの独立国が誕生しました。ここから1960年は 「アフリカの年」 といわれています。
独立した国々は アフリカ統一機構(OAU) を結成。アフリカ諸国の協力体制を築きました。
コンゴ動乱
ただし、ブラック=アフリカのすべての国がすんなり独立できたわけではありません。中部アフリカに位置する コンゴ は、独立に際し大きなトラブルに見舞われました。
コンゴを支配していた ベルギー は、1960年にコンゴ独立を認めました。しかし、コンゴ南部に位置する鉱山地帯 カタンガ州 への影響力を残すため、カタンガ州を分離・独立させようとしたのです。
こうしてコンゴでは、ベルギーの介入を受けて内乱が発生。混乱の中で首相が殺害される事態となりました。この一連の騒動を コンゴ動乱 といいます。
以上、アフリカ諸国の独立を見てきました。すんなりと独立した国もあれば、アルジェリアやコンゴのように独立戦争や内乱が発生した国もあったのです。
第三勢力の台頭と米ソの歩み寄り、第2回。
今回は「アフリカ諸国の独立」について学習します。