5分でわかる!アメリカ大陸の支配者は合衆国!
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「合衆国によるラテンアメリカへの干渉」です。
米ソ冷戦の時代における、アメリカ合衆国とラテンアメリカ諸国の関係を見ていきます。
ラテンアメリカの社会主義化は絶対にダメ!
「ラテンアメリカ」と呼ばれる地域は、アメリカ合衆国のすぐ近くに位置します。こちらを見てください。
戦後、合衆国はラテンアメリカへの干渉を強めました。ソ連との対立が続く中、近隣の国々が社会主義国化するのはなんとしても避けたかったからです。
1948年、合衆国は アメリカ州機構(OAS) の設立を主導しました。これは南北アメリカ21カ国による 反共協力組織 です。そして合衆国はこの組織を通じて、ラテンアメリカ諸国が社会主義化しないように監視し、時には干渉を行いました。
ちなみに、1つ前の授業で学習したのは アフリカ統一機構(OAU) です。OASとOAUを混同しないよう注意しましょう。
合衆国の干渉に反対する国々
ラテンアメリカの中には、合衆国の干渉を快く思わない国もありました。そうした国では 反米的な政権 が誕生することになったのです。
たとえば アルゼンチン のペロン大統領は、外国資本の国有化や初等教育の拡大など、合衆国とは距離をおく政策を展開しました。 ブラジル のヴァルガス大統領も、合衆国から自立する動きを見せました。
アメリカの干渉でチリ軍部クーデタが発生!
1970年、 チリ では選挙によって アジェンデ が大統領となり、社会主義政権が成立しました。しかし、社会主義政権の誕生を快く思わないアメリカの介入によって チリ軍部クーデタ が発生。アジェンデは亡くなってしまいました。
その後、クーデタを主導した ピノチェト が大統領となり、親米軍事政権が誕生しました。
アメリカの主導でアメリカ州機構が結成されましたが、ラテンアメリカの一部では反米的な政権が誕生。チリでは社会主義政権が誕生しましたが、アメリカの干渉で軍部クーデタがおこり、親米的な政権が誕生することになったのです。
第三勢力の台頭と米ソの歩み寄り、第3回。
今回は「ラテンアメリカ諸国とキューバ革命」について学習します。