5分で解ける!自立を強める東アジア(第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題(1)
中ソ友好同盟相互援助条約は、中国がソ連と接近して結んだ条約です。そこで、選択肢の中ではbが最初に来ると判断してあげましょう。
その後、中国とソ連の関係は悪化。国内では毛沢東が「大躍進」政策を行いましたが失敗。その尻ぬぐいとして d劉少奇が調整政策を行いました。 この選択肢が2番目に来ます。
毛沢東は劉少奇や鄧小平を 実権派 と批判し、復活をはかってプロレタリア文化大革命を起こしました。そんな中、中国とソ連の関係はますます悪化し 中ソ国境紛争 が勃発。両者の軍事衝突を見たアメリカは中国に接近し cニクソン大統領が中国を訪問しました。 これが3番目となります。
最後に来るのがaの選択肢。江沢民の時代、鄧小平の死去と同じ1997年にイギリスから香港が返還され、1999年にはポルトガルから aマカオが返還されました。
以上、並び替えるとb→d→c→aの順になるので、正解は ④ となります。
問題(2)
① 南北朝鮮首脳会談 を実現したのは 金大中 です。彼は北朝鮮に対する友好政策である 太陽政策 を実施し、首脳会談を実現させました。
②アジア通貨危機は 20世紀末に 韓国やインドネシアに広まった通貨危機です。大統領の名前で言うと 金泳三 の時代の出来事なので、この選択肢も誤りです。
③1965年に 日韓基本条約 を締結したのは朴正熙です。この選択肢は問題ないので、正解は ③ となります。
④ 南北朝鮮の国連同時加盟 が実現したのは 盧泰愚 大統領のときです。
この章では、戦後の中国と朝鮮にスポットライトをあてました。中国に関しては 指導者が変わるタイミング に注意してください。戦後は 毛沢東 が実権を握りましたが、大躍進に失敗すると 劉少奇 が調整政策を実施。その後プロレタリア文化大革命で毛沢東が復活しますが、その死後は華国鋒、そして 鄧小平 が実権を握りました。
復習の際は「誰の時代に何があったのか」を強く意識してください。例えば「人民公社の設立」は毛沢東の時代、「人民公社の解体」は鄧小平の時代の出来事です。これを意識できていれば、正誤問題や並べ替え問題も解けるようになります。
中国と同じく、朝鮮に関しても 指導者の名前とその事績 をセットでおさえてください。授業では複数の大統領を紹介しましたが、特に 朴正煕 大統領はテスト頻出です。彼の名前と実績は必ず覚えておきましょう。
自立を強める東アジアの問題
高校世界史Bの問題
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最初に注目してほしいのは b中ソ友好同盟相互援助条約が締結された という選択肢です。授業で説明したように、建国後の中華人民共和国は、まずは同じ社会主義国であるソ連に接近しました。しかし、スターリン批判や平和共存政策に反発し、次第にソ連との対立を深めたのです(中ソ論争)。