5分でわかる!社会主義の拡大を防ぎたい!
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「ベトナム戦争の始まり」です。
インドシナ戦争後のベトナムで、ベトナム戦争が始まる様子を学習します。
北ベトナムを恐れるアメリカ
第二次世界大戦後のベトナムでは ホーチミン の指導で ベトナム民主共和国 (北ベトナム)が独立を宣言。これに反発するフランスはバオダイを主席とする ベトナム国 (南ベトナム)を建国し、南北ベトナムの間で インドシナ戦争 が始まりました。その後、1954年には休戦協定が結ばれ 北緯17度線 が暫定の軍事境界線となりました。
ベトナム戦争が休戦した後も、資本主義国アメリカは北ベトナムを警戒していました。その理由は、ホーチミンが 社会主義者 であり、北ベトナムも 社会主義国 だからです。このまま北ベトナムが勢力を伸ばせば、近隣の国々や東南アジア全体に社会主義が広がっていくかもしれません。
南ベトナムの情勢は不安定...
そんななか、1955年に南ベトナムのベトナム国が崩壊し、代わって ベトナム共和国 が誕生します。大統領に就任した ゴ=ディン=ジエム は、南北統一選挙を拒否し 親米反共の独裁政治 を展開。ベトナム共和国は、アメリカのあやつり政権だったのです。
ただしゴ=ディン=ジエムは、アメリカからの資金を横領したり一族を役人に登用したりと腐敗した政治を行い、国民からの支持を失っていきました。そこで南ベトナムでは、親米政権打倒を目的とする 南ベトナム解放民族戦線 が結成されました。
南ベトナムではクーデタが頻発するようになり、ゴ=ディン=ジエムは暗殺されてしまいました。ただし、その後もクーデタは終わらず、指導者が頻繁に交代するなど不安定な状況が続きました。
「北爆」の開始
南ベトナムの情勢を見たアメリカは、南ベトナム解放民族戦線を弾圧し、自ら北ベトナム政権を倒すことを決意しました。そこでアメリカは1965年に 北ベトナムへの爆撃(北爆) を開始したのです。
ベトナム戦争は、不安定な情勢が続く南ベトナムに代わり アメリカが直接北ベトナムを攻撃する という形で始まりました。インドシナ戦争後のベトナムの状況をしっかりおさえておきましょう。
アジア諸地域の紛争、第1回。
今回は「ベトナム戦争」について学習します。