5分でわかる!インドvsパキスタン
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「インドとパキスタンの対立」です。
第二次世界大戦後に分離独立したインドとパキスタンが、対立を深める様子を見ていきます。
カシミールをめぐる争い
長らくイギリスに支配されていたインドは、戦後ついに独立を果たしました。ただしそれは、統一インドとしての独立ではなく、ヒンドゥー教徒が多い インド と、イスラーム教徒が多い パキスタン に分かれての独立でした。
1947年、インドとパキスタンは カシミール 地方の帰属をめぐって戦争を始めました( 第1次インド=パキスタン戦争 )。カシミール地方は、藩王はヒンドゥー教徒である一方、住民の多くはイスラーム教徒(ムスリム)という、複雑な事情を抱えた場所だったのです。
1948年には、両教徒の融和を訴える ガンディー が暗殺される事件が発生。宗教をめぐる対立は、ますます加速していくことになりました。
ちなみにインドは1974年に核実験を行い、世界で6番目の 核保有国 となりました。インドはパキスタンへの圧力を強め、両国の緊張はさらに高まっていきました。
バングラデシュ独立をめぐる争い
戦後にインドと分離独立したパキスタンでは、全インド=ムスリム連盟の指導者 ジンナー が初代総督に就任しました。ちなみにパキスタンの領土は飛び地になっていて、インドの東側と西側に、東パキスタンと西パキスタンがそれぞれ成立していました。
当初、東西パキスタンは同じ国家としてまとまっていましたが、やがて 東パキスタンが独立を主張 するようになりました。この動きをインドが支援し、1971年に 第3次インド=パキスタン戦争 が始まったのです。戦争の結果、東パキスタンは バングラデシュ として独立を果たしました。
ちなみにパキスタンは1998年に核実験を行い、世界で7番目の 核保有国 となりました。こうして、対立するインドとパキスタンがどちらも核を保有することになったのです。21世紀の現在でも両国は対立を続けており、核戦争の勃発が危惧されています。
アジア諸地域の紛争、第4回。
今回は「南アジアの紛争」について学習します。