5分で解ける!アジア諸地域の紛争(第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題(1)
②アメリカは南ベトナム解放民族戦線ではなく南ベトナム政府(ベトナム共和国)を支援するため、ベトナム戦争へ介入しました。アメリカと南ベトナム解放民族戦線は敵対関係にあったのです。
③アメリカは パリ和平協定 を締結してベトナムから撤退しました。この文章は正しいので、正解は ③ となります。ちなみにこのときのアメリカ大統領は ニクソン でしたね。
④ サイゴン は南ベトナムの首都だった場所。北ベトナム軍がサイゴンを攻略し、戦争は終結へと向かいました。
問題(2)
①イスラエルがシナイ半島・ガザ地区・ヨルダン側西岸・ゴラン高原といった地域を占領したのは 第3次中東戦争 のときです。
②アラブ石油輸出国機構による石油戦略が発動し、第1次石油危機がおきたのは 第4次中東戦争 のときです。
③国連総会でパレスチナ分割案が可決されると、ユダヤ人たちはイスラエルを建国。これにアラブ諸国が反発して 第1次中東戦争 が勃発しました。
④ナセル大統領がスエズ運河の国有化を宣言すると、反発したイギリスがフランス・イスラエルを誘って軍事侵攻しました。これが 第2次中東戦争 (スエズ戦争)です。
以上より、正解は ① となります。
この章では「アジア諸地域の紛争」というテーマでいろんな戦争をみてきました。中でもみなさんに覚えていただきたいのが ベトナム戦争と中東戦争 です。
戦後のベトナムは、北ベトナムと南ベトナムに分かれて争いました。北ベトナムの国名は ベトナム民主共和国 でしたね。一方、南ベトナムの国名は当初 ベトナム国 でしたが、1955年、アメリカがゴ=ディン=ジエムを擁立して ベトナム共和国 を建国しました。まずはこれらの国の名前をしっかり覚えておきましょう。
中東戦争については、4次にわたる戦争それぞれの特徴をおさえておきましょう。そうすれば、問題3(2)のような問題にも対応できます。
アジア諸地域の紛争の問題
高校世界史Bの問題
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①ゴ=ディン=ジエムはベトナム民主共和国ではなく ベトナム共和国 の初代大統領です。