高校世界史B
5分でわかる!国際経済体制の行き詰まり
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この動画の要点まとめ
ポイント
国際経済体制の行き詰まり
これでわかる!
ポイントの解説授業
ポイントの1つ目は「経済危機の発生とサミットの開催」です。
1970年代に発生した、世界的な経済危機について勉強します。
アメリカ中心の国際経済が崩壊!
第二次世界大戦後、アメリカを中心とする国際経済体制(ブレトン=ウッズ体制)が構築されました。いつでも金と交換できるアメリカのドルを基軸通貨とし、ドルの価値を基準に各国通貨との交換比率が定められました。
ところが、アメリカは1971年に金とドルの交換停止を発表しました。これを ドル危機(ドル=ショック) と呼びます。ドル危機発生の要因としては、ベトナム戦争の戦費がアメリカ経済を圧迫したことなどが挙げられます。
金とドルの交換停止が発表されたことはブレトン=ウッズ体制の崩壊を意味しました。さらに、第4次中東戦争の影響で 第1次石油危機(オイル=ショック) が発生。こうして欧米諸国は経済危機に直面することになりました。
サミットの開催
1973年、欧米諸国はサミット(先進国首脳会議)を開催し、経済問題への対抗策を議論しました。ちなみにサミットはこれ以降、毎年開催されることになりました。
アメリカ一国で世界経済をコントロールすることはできなくなり、各国が団結して経済問題に対処する必要が出てきたという流れをおさえましょう。
経済危機と冷戦の終結、第1回。
今回は「世界的な経済危機」について学習します。