5分で解ける!経済危機と冷戦の終結(第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題(1)
②サッチャーは新自由主義を掲げ、できるだけ経済活動に介入しない「小さな政府」を目指しました。
③国名と政権の組み合わせが反対になっています。正しくはルーマニアのチャウシェスク政権と東ドイツのホネカー政権です。以上から、正解は④となります。
④ロシア連邦の初代大統領がエリツィンで、その次がプーチンです。ちなみにエリツィンとプーチンは、ロシア連邦からの独立を目指すチェチェン共和国を激しく弾圧したことで知られます。
問題(2)
この問題において、時系列を考える大きなヒントとなるのが 冷戦が終わる「前」の出来事か「後」の出来事か という視点です。まずは選択肢の中で冷戦「前」の出来事を探すと、①と②が該当します。
まずは1985年に ①ソ連の書記長にゴルバチョフが就任 しました。彼は「新思考外交」と呼ばれる新たな外交方針を展開し、アメリカへの歩み寄りを見せました。また、東欧の社会主義諸国に対して民主化を促す宣言を行い、民主化運動への不干渉を表明しました。
これを受けて1989年に東欧革命がおき ②ルーマニアのチャウシェスクが処刑 されました。同年には マルタ会談 が行われ、ゴルバチョフとブッシュ(父)が冷戦の終結を宣言しました。
冷戦終結後、東西ドイツは統一され、ヨーロッパ全体の統合も進んでいきました。1993年には ③マーストリヒト条約によってEUが発足 しました。
その後2001年にアメリカ同時多発テロ事件が発生。当時の大統領はブッシュ(子)でした。そして2009年には、ブッシュ(子)に代わって ④オバマ が大統領に就任。彼はチェコ共和国の首都プラハで 核兵器廃絶 を訴える演説を行い、ノーベル平和賞を受賞しました。
以上、並び替えると①→②→③→④となるので、正解は③です。
この章では 経済危機と冷戦の終結 について学習しました。まず復習の際は ソ連とアメリカの指導者 の名前をしっかり覚えるようにしてください。指導者の名前を軸に、その人物の時代に起こった出来事を関連付けて覚えましょう。
また、ソ連とアメリカだけでなく東ヨーロッパについても勉強しましたね。復習の際は国の名前を意識するようにしてください。例えば ワレサ や チャウシェスク といわれて、どの国の話か分かりますか? ルーマニア の独裁者や 東ドイツ で退陣した人物といわれて、答えられますか?
空欄補充や一問一答、正誤判定の問題で、国名が重要なヒントになることも多くあります。繰り返し言いますが、特に東ヨーロッパについては、国名と人物名・出来事をセットで覚えるようにしてください。
経済危機と冷戦の終結の問題
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①冷戦の終結を宣言したのは、ソ連のゴルバチョフとアメリカの ブッシュ(父) です。クリントンではありません。