5分でわかる!現代文明と各地の紛争をみる視点
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1つ前の第46章では冷戦が終結する様子を見てきましたね。アメリカとソ連の対立が終わり、ついに平和な世界が訪れるのか...と思いきや、実はそうではありませんでした。冷戦終結後も、アフリカや中東地域などでは 民族紛争 や 宗教紛争 が続いていたのです。今回は、そうした紛争にスポットライトをあてて勉強します。
第1回「アフリカの紛争」
第1回の授業ではアフリカの紛争に注目します。復習ですが、かつてアフリカはヨーロッパ諸国による植民地支配を受け、1912年にはリベリアとエチオピアをのぞくアフリカ全土が植民地となりました。
植民地支配の際、ヨーロッパ諸国は、現地の民族事情や宗教事情を無視して 自分たちの支配に都合がいいように 国境線を引きました。そして、植民地支配から解放されたアフリカは その国境線のまま独立していった ため、各地で民族紛争や宗教紛争が勃発することになったのです。
加えてアフリカ諸国では白人による黒人差別を原因とする争いも発生しました。例えばジンバブエでは白人政府によるアパルトヘイト政策が実施されたため、黒人たちは解放戦線を結成し、黒人の地位向上を目指したのです。
このように、第1回の授業ではアフリカにスポットライトをあて、様々な紛争について学習します。
第2回「パレスチナ問題の行方」
第2回の授業ではパレスチナ問題を扱います。復習ですが、パレスチナ問題の原因は第一次世界大戦中のイギリスの行動にあります。当時のイギリスは戦争協力を得るため、中東地域に関する秘密条約を複数結びましたが、それらは互いに矛盾する内容だったのです。
例えばフセイン(フサイン)=マクマホン協定では アラブ人国家の独立 を約束する一方、バルフォア宣言では ユダヤ人国家の建設 を支援しました。そしてサイクス=ピコ協定では 英・仏・露による中東地域の分割管理 を取り決めました。
このような背景もあり、アラブ人とユダヤ人は中東地域をめぐって激しく対立。第二次世界大戦後には4次にわたる中東戦争が勃発することになりました。
第2回の授業では、第4次中東戦争が終わった後、中東地域で見られた和平への動きを学習します。アラブ人とユダヤ人がどのような話し合いを行い、どんな取り決めをしたのか。周囲の国々はどんな反応を示したのか。そして現在の中東地域はどのような情勢になっているのか。こうした点に注目してください。
第3回「イラク・アフガニスタン情勢」
第3回の授業では イラクとアフガニスタン に注目します。どちらも複雑な宗教・民族事情を抱える国ですが、当初は何とか国としてのまとまりを見せていました。ところが、ある事情から アメリカの介入 を受けたことで、両国の情勢は不安定になったのです。
イラクとアフガニスタンでいったい何があったのかをアメリカとの関係に触れながら学習します。
第4回「現代の文化と人類の課題」
第4回の授業では 20世紀の文化と人類の課題 を勉強します。20世紀といえば、2つの世界大戦があり、その後は米ソを中心とする冷戦対立が発生した時代です。この時代、各国は戦争に備え、自国の 科学技術の発展 に力を入れました。
例えばアメリカは戦時中に 核兵器 を開発し、ソ連もそのあとを追いました。冷戦中には、武力衝突こそありませんでしたが、米ソは軍拡競争を行い、ミサイルなどの兵器を開発しました。こうした事情があり、20世紀は 科学が大いに発展した時代 となったのです。
また、科学が発展する一方、人類は環境問題に直面することになりました。人々の生活が快適で便利になる一方、オゾン層の破壊や温暖化が発生したのです。当然ですが、こうした問題は1つの国だけでは到底解決できません。世界各国は国際会議を開催し、協力して環境問題の解決に取り組むことになりました。
以上、合計4回の授業を通して、現代文明と各地の紛争をいっしょに勉強していきましょう!
第47章「現代文明と各地の紛争」のガイダンス授業です。
この章では合計4回にわたって現代文明と各地の紛争について勉強していきます。