高校世界史B
5分でわかる!紛争が続くアフリカ諸国
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この動画の要点まとめ
ポイント
紛争が続くアフリカ諸国
これでわかる!
ポイントの解説授業
旧ポルトガル領の独立と紛争
1970年代、南ヨーロッパのポルトガルで民主化の動きが見られました。長年続いていた独裁政権がクーデタで倒れ、新たに成立した政権が植民地解放を宣言したのです。
この動きに合わせ、アフリカのギニアビサウ、 アンゴラ、モザンビーク の3国が独立を果たすことになりました。そしてアンゴラとモザンビークでは、独立後に 政府派vs反政府派の内戦 が勃発することになったのです。
アフリカ各地で紛争が発生
アフリカで内戦が発生したのはアンゴラやモザンビークだけではありません。これから、内戦が発生した国・地域を3つ紹介します。
1つ目は、西アフリカに位置するナイジェリアです。ナイジェリアでは、東部に住むイボ族がビアフラ共和国として分離・独立を宣言したことをきっかけにナイジェリア内戦(ビアフラ戦争)が発生しました。ビアフラ共和国には石油の埋蔵量が豊富な地域が含まれていたこともあり、ナイジェリア政府は独立を認めず、内戦が発生したのです。
2つ目は、アフリカ東岸に位置するソマリア連邦共和国です。ソマリアでは1988年から無政府状態となり、多数のグループによる武力闘争が激化。1992年には、武力行使を許可された国連PKO(平和維持活動)が実行されましたが、内戦を鎮圧することはできませんでした。現在でもソマリアでは無政府状態が続き、ソマリア沖の公海を通る船を襲撃する海賊問題が深刻となっています。
3つ目は、東アフリカの内陸国ルワンダです。ルワンダではフツ族がツチ族を大量虐殺する、20世紀最大ともいわれる紛争が発生しました。
欧州列強による植民地支配の影響もあり、アフリカ各地で民族・宗教・資源をめぐる紛争が発生したことをおさえておきましょう。
ポイントの2つ目は「アフリカ諸地域の紛争」です。
かつてポルトガルに支配されていた国が独立を果たす様子と、各地で発生した内戦について学習します。