5分でわかる!科学の進歩と人類にとっての大きな「課題」
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この動画の要点まとめ
ポイント
ラジオや映画、飛行機や人工衛星が発明される
20世紀には 自動車、ラジオ、映画、飛行機、人工衛星、クローン技術・生命工学(バイオテクノロジー) など、多くの技術・発明が生まれました。ちなみに自動車が発明されたのは19世紀末ですが、大量生産され一般に普及するようになったのは20世紀になってからでした。
アインシュタインが相対性理論を提唱!
20世紀初頭には、ドイツ生まれの物理学者 アインシュタイン が 相対性理論 を提唱。この理論は物理学に大きな変革をもたらし、ノーベル物理学賞を受賞しました。
ちなみにアインシュタインは、アメリカ大統領に原子爆弾の開発を進言したことで知られています。しかし彼は第二次世界大戦後、率先して核兵器の廃絶を訴え、1955年にはラッセル=アインシュタイン宣言を発表しました。
このように科学技術の発展は、人々の生活を豊かにする一方、原爆のような兵器を生むことにもつながってしまったのです。
人類が抱える課題/環境問題の発生
20世紀から現在の21世紀にかけて、人類は様々な課題を抱えることになりました。医学の発展や衛生状態の改善による 人口爆発 や、アフリカなどで顕著な 飢餓(食糧不足) などがその代表例です。
さらに オゾン層の破壊、地球温暖化、砂漠化 といった環境問題も、20世紀から現在にかけて深刻化しています。
地球サミットの開催
こうした状況を受け、20世紀末には環境保全を目指す国際的な取り組みが始まりました。1992年、ブラジルのリオデジャネイロで 「環境と開発に関する国連会議」 、別名 地球サミット が開催されました。
地球サミットは持続可能な開発にむけての国際会議でした。環境を守りたいからといって、電気もガスも使わない、原始時代のような生活に戻るなんてことは現実的ではありませんよね。「持続可能な開発」とは 環境保護との両立が可能な技術開発 を指す言葉なのです。
京都会議の開催
1997年には、日本で 京都会議(地球温暖化防止会議) が開催されました。温暖化の原因となる 温室効果ガス(二酸化炭素) について、国ごとに排出量削減目標を設定しようという会議でした。
日本やEU諸国は、その削減目標を定めた京都議定書に批准しました。しかし、世界有数の二酸化炭素排出量をほこるアメリカと中国は批准を拒否しました。
アメリカや中国は、先進国の削減目標に比べ、途上国の目標が緩く設定されていると難色を示したのです。このように、主要排出国が議定書から離脱するという問題が発生したものの、2005年にロシアが批准したことで京都議定書は発効しました。
環境を守ろうという動きの中でも、経済発展を求める各国の利害関係が必ず絡んできます。各国が協調して環境問題に取り組むことが、現在でも課題となっています。
ポイントの2つ目は「科学技術の発展と環境問題」です。
20世紀には科学技術が大きな進歩を遂げましたが、一方で地球規模の環境問題が発生することになりました。詳しく見ていきましょう。