5分で解ける!現代文明と各地の紛争(第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題(1)
② 第4次中東戦争 を行ったのもサダトです。サダトはこの戦争に敗れた後、このまま戦い続けてもエジプトの財政が破綻すると考え、イスラエルとの和平を目指すようになりました。そしてエジプト=イスラエル平和条約を締結し、アラブ諸国として初めてイスラエルを承認。その見返りに シナイ半島の返還 を約束させました。
しかし、サダトは④ シナイ半島返還前に暗殺 されてしまいました。①.②、④は正しいので、正解は③となります。
③パレスチナ暫定自治協定を締結したのは、イスラエルの首相ラビンとパレスチナ解放機構(PLO)の議長アラファトです。エジプトは関係していませんので、この選択肢が誤りです。
問題(2)
① マンデラ は南アフリカ初の黒人大統領です。彼はアパルトヘイト諸法が廃止された後に開かれた、全人種による選挙で大統領に選出されました。既にアパルトヘイトは廃止されているので、マンデラがアパルトヘイトを廃止したという記述は誤りです。
②アンゴラやモザンビークは、イギリスではなくポルトガルから独立しました。1970年代のポルトガルでは民主化が進み、その流れの中で植民地の解放が宣言されました。
③南北問題に対処するため、1962年に国連貿易開発会議(UNCTAD)が設立されました。この文章は正しいので、正解は③となります。
④フツ族がツチ族を虐殺したのは、ソマリア内戦ではなくルワンダ内戦です。
この章では 現代文明と各地の紛争 について勉強しました。冷戦が終結した後も、世界各地で紛争が発生。中でも注意したいのが中東とアフリカです。
中東に関しては、第4次中東戦争後の動きをおさえましょう。エジプト=イスラエル平和条約の締結、インティファーダ、パレスチナ暫定自治協定の締結。この3つの動きを柱に、時系列に沿って覚えてください。
アフリカに関しては、内戦の名前と内容をセットで覚えてください。例えば問題3(2)のように「フツ族がツチ族を ソマリア内戦 で~」といったひっかけ問題が出ます。フツ族・ツチ族といえばルワンダ内戦ですよね。このように、内戦や紛争の名前と内容をセットで覚えてあげましょう。
この章の最後には、人類の課題でもある環境問題についても学習しました。人類は20世紀に科学技術を大いに進歩させましたが、一方で地球環境が徐々に破壊されていきました。20世紀後半からは環境保護の動きが見られ、地球サミットや京都会議が開催されました。これらの会議で話し合われた内容も、しっかり覚えておきましょう。
現代文明と各地の紛争の問題
高校世界史Bの問題
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① エジプト=イスラエル平和条約 を締結したのはサダトです。問題ありません。