高校日本史B
5分でわかる!官職・位階
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この動画の要点まとめ
ポイント
官職・位階
これでわかる!
ポイントの解説授業
「位階」に応じて、様々な役職が与えられた
まず、中納言や関白など、律令が制定された後に、新たに加えられた官職があります。
これを 令外官 (りょうげのかん)といいます。
では、実際に役職に就くためには、どうしたら良いのでしょうか。
役人の官職は、 官位相当制 という制度で決まっていました。
これは、30段階に分かれた「位階」に応じて役職が決まる、という制度です。
つまり、この位階が上がれば、それだけ高い役職に就ける、ということでした。
例えば、位階が一位なら太政大臣、二位なら左大臣・右大臣、という形で決められていました。
ちなみに、位階は試験や勤務態度によって上げることができました。がんばれば高い役職に就ける可能性があった、ということですね。
ただし、完全に平等と言うわけではなく、親の位階が高いと、子も最初から高い位階を与えられる制度がありました。
これを、 蔭位の制 (おんいのせい)といいます。
他にも、各役所の幹部を長官(かみ)・次官(すけ)・判官(じょう)・主典(さかん)の4種類にわける四等官制も導入されていました。
社長、部長、課長、係長のようなイメージで、お役所の中にも階級があったんだ、と思ってもらえばOKです。
このように、律令制での役職のシステムが作られていきました。
官位相当の制 や 蔭位の制 がどういう制度なのか、人に説明できるようになると、この辺りの問題はすらすら解けるようになるでしょう。
今まで、都や地方の役職を色々と見てきました。
では、2つ目のポイントでは、その役職に就いたり、役職を高めたりするにはどうすればいいのか、ということを中心に見ていきましょう。