5分で解ける!奈良時代3(第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題1(1)
708年に鋳造された皇朝十二銭の最初の貨幣は、 和同開珎 です。
ちなみに、この708年は平城京に遷都する710年よりも前の出来事です。
下の絵のように、「和同開珎」という文字が浮き出た丸いお金で、中国の真似をして作ったものでした。
この和同開珎は、当時の市場が物々交換を主流としていた流通しませんでした。
利用を促すために、711年、銭をためればそれに応じて位を高くする 蓄銭叙位令 を制定しましたが、流通はあまり進みませんでした。
問題1(2)
日本最古の歴史書として712年に作られたのは 古事記 、その後720年に作られたのは 日本書紀 です。
古事記は稗田阿礼(ひえだのあれ)の暗記を太安万侶(おおのやすまろ)が筆録したもの、日本書紀は舎人親王(とねりしんのう)らが作成したものです。
「記」と「紀」の漢字の違いにも注意しましょう。
問題1(3)
(3)は、政権担当者の変遷についての問題です。
元正天皇から聖武天皇の治世まで政治を執っていた 長屋王 が自殺に追い込まれた 長屋王の変 の後、藤原四子が政権を担当しました。
四子の妹である 光明子 が聖武天皇の皇后となりましたが、四子は天然痘で亡くなってしまいます。
四子の死後、実権を握ったのは、皇族出身の 橘諸兄 です。
この、長屋王、藤原四子、橘諸兄、という流れをしっかりと押さえ、それぞれ漢字で書けるようになりましょう。
問題1(4)
藤原四子の死後、政権を握った橘諸兄は、藤原氏を政治の中心に関わらせないようにして、藤原氏と関係の薄い 玄昉 と 吉備真備 を補佐としました。
これを快く思わなかったのが 藤原広嗣 で、彼は大宰府で反乱を起こします。
この 藤原広嗣の乱 は鎮圧されますが、政権に対して反乱が起きたことに驚いた聖武天皇は、遷都を繰り返すことになります。
大和の 平城京 から山背の 恭仁京 、摂津の 難波京 、近江の 紫香楽京 、そしてもう一度平城京、と何度も都を変えました。
問題1(5)
723年、人口増加による口分田不足解消のために、元正天皇と長屋王が、開墾した土地を一定期間私有してよいとする 三世一身の法 を発します。
この法律を受けて、積極的に開墾が行われるようになりますが、その効果も時間とともに薄れていきました。
そこで聖武天皇と橘諸兄は、743年に開墾した土地の永久私有を認める 墾田永年私財(の)法 を発しました。
723年、743年、という年号も一緒に覚えましょう。
今回は、奈良時代前半の確認テストです。
元明・元正天皇という2人の女性の天皇(女帝)と、2人に続く聖武天皇の治世について、政権を握った人物とセットで覚えられているかどうか、確認していきましょう。