高校日本史B
5分でわかる!財政基盤
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この動画の要点まとめ
ポイント
院政の財政基盤
これでわかる!
ポイントの解説授業
藤原氏と同じく、私有地である荘園から財政を得ていた
財政基盤の1つ目は、 荘園 です。
上皇は、藤原氏などの貴族と同様に 荘園 の寄進を受け、そこから年貢を得ていたのです。
上皇に寄進された荘園として、具体例も一緒に押さえましょう。
鳥羽上皇の時に集められた荘園群である 八条(女)院領 (はちじょうにょいんりょう)、後白河上皇の時に集められた荘園群である 長講堂領 (ちょうこうどうりょう)が代表的です。
寄進された上皇と荘園群の名前を、セットで覚えると良いでしょう。
加えて、上皇には公領からの収入もあった
財政基盤の2つ目は、 知行国 (ちぎょうこく)からの年貢です。
上皇は、私有地である荘園の他に、天皇が上皇に支配権を渡した 知行国 からの年貢も得ていました。
この知行国は、私有地ではなく、公領の一部です。
ちなみに、知行国の支配権を得た人のことを、 知行国主 といいます。つまり、 上皇はこの知行国主として、国からの年貢を得ていた 、ということです。
こうして、 上皇は荘園と公領の両方から財政を得て政治を行っていきました 。
3つ目のポイントでは、 院政の財政基盤 について見ていきましょう。
政治を行うにはお金が無いといけません。例えば藤原氏は寄進地系荘園が大きな財政基盤でした。
では院政を行った上皇は、どこから財政を得ていたのでしょうか。