高校日本史B
5分でわかる!貞永式目
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この動画の要点まとめ
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貞永式目
これでわかる!
ポイントの解説授業
最初の武家法、貞永式目。対象は武士のみ!
1232年 、泰時は、初めて武士のための法律を制定しました。
これが 貞永式目(御成敗式目) です。
文字が読めない武士にも理解できる、平易なものでした。
重要なことは、貞永式目が 武士だけを対象とする法律(武家法) であることです。
武士、つまり幕府と御家人にしか適用されない内容であった、というわけです。
そのため、朝廷の定めた公家法(律令など)、荘園の法律である本所法なども同時に存在していました。
51か条からなる貞永式目。内容は、武士の職務や争いの調停方法をまとめたもの
貞永式目は51ヶ条で構成され、内容は 守護地頭の職務 や地頭同士の 所領問題の解決法 が中心となっていました。
武士のための法律なので、一般の農民や商人についての内容は含まれていませんでした。
この51ヶ条でまとめられているのは、「 道理 」と「 先例 」と呼ばれたものです。
道理 とは、武家社会の慣習について記したものです。
道理 とは、源頼朝以来の政治・裁判を参考にして、対応をまとめたものです。
貞永式目は制定後も、何度か項目が追加されることになります。
この追加法を 式目追加 と呼びます。
ちなみに、条文の数である「51」という数にも意味があります。
飛鳥時代に、十七条の憲法などがあったことを覚えているでしょうか。
この「17」という数字にあやかって、その3倍の「51」にしたと言われています。
北条泰時 の時代が続く中、 貞永式目(御成敗式目) (じょうえいしきもく(ごせいばいしきもく))という法律が作られます。
このポイントでは、貞永式目について詳しく見ていきましょう。