高校日本史B
5分でわかる!室町幕府の財源
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この動画の要点まとめ
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室町幕府の財源
これでわかる!
ポイントの解説授業
直轄地である御料所が少ない! 室町幕府の懐事情
室町幕府は、従来の政権と比べて多岐にわたる財源がありました。
まず、幕府の直轄地である 御料所 (ごりょうしょ)から、荘園と同様に 年貢 ・ 公事 ・ 夫役 (ねんぐ・くじ・ぶやく)という税金を徴収していました。
この時代は、 まだ荘園公領制という制度が続いている時代 です。
日本全国の土地は、幕府のものというわけではなく、それぞれの荘園領主や朝廷のものだったのです。
その中で、室町幕府の直轄地である御料所が少なかったため、税収も少なく、幕府にはお金が足りませんでした。
そのため 、幕府は御料所からの税金以外に、様々な税金を取っていました 。
田畑から、家屋から、商人から港から関所から貿易から、色々なところから税を取る!
まずは、直轄領以外からも、田畑の広さごとに 段銭 (たんせん)、家屋1つごとに 棟別銭 (むなべつせん)を徴収します。
商人からは 酒屋役 (さかややく)や (土)倉役 (どそうやく、くらやく)を取り立てました。
経済が活発になり、商人も成長してお金を持っていたため、「取れるところからしっかり税金を取ろう」というわけです。
他にも、港では船が入港するたびに 津料 (つりょう)という使用料を徴収しました。ちなみに、同じような使用料は、現代にもあります。
関所では 関銭 (せきせん)を徴収します。現代でいうと、高速道路の料金所のようなものをイメージしてみてください。
他には少し細かいですが、貿易に対する関税としての抽分銭があります。
また、室町幕府は鎌倉時代にも出した徳政令を何度か発令しますが、その際に分一銭という税をとりました。
このように、 幕府は様々な種類の税金を取って、それを財源としていました 。
今回は、室町幕府の財源と、守護の成長について見ていきます。
まずは、財源、つまりどこからお金が入ってきていたのか、ということについて詳しく学んでいきましょう。