高校日本史B
5分でわかる!琉球・蝦夷地
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この動画の要点まとめ
ポイント
琉球・蝦夷地との関係
これでわかる!
ポイントの解説授業
尚巴志が建国した琉球王国は、中継貿易で発展
琉球は、北山・中山・南山という三つの地域に分かれていました。
地図で見てみると、このような形です。
そんな中、1429年に、中山王の 尚巴志 (しょうはし)が三つの地域を統一して、 琉球王国 を建国します。
琉球王国は日本や中国や東南アジアとの 中継貿易 (ちゅうけいぼうえき、なかつぎぼうえき)で発展しました。
琉球王国は、日本、中国、東南アジアのちょうど中間に位置しています。
そのため、 各国から購入したものを別の国に売る、つまりモノを「中継する」という形で貿易を行い、利益を得る ことができたのです。
室町時代にできた琉球王国は、この後、明治時代の初めくらいまで続いていくことになります。
蝦夷地のアイヌと交易するが、コシャマインの戦いが起きてしまう
今の北海道である 蝦夷地 には、南部に日本人(和人)が進出して港や館(たち)と呼ばれる貿易施設を作りました。
そして、蝦夷地に住む原住民の アイヌ たちと地元の品を取引していました。
しかし、取引の不平等や日本人の傲慢な態度によって原住民の アイヌ の怒りを買い、 コシャマインの戦い が起きました。
この戦いが起きた1457年は、応仁の乱の10年前に当たります。
ちなみに、北海道を指す「蝦夷地(えぞち)」と同じ字で「蝦夷(えみし)」という単語が古代に出てきましたが、これは別物です。
古代の「蝦夷(えみし)」は「東北地方の人々」を指す単語です。
中世以降、「蝦夷」と出てきたら、基本的には北海道という土地のこと だと考えてください。
ここでは、今の沖縄と北海道に当たる、 琉球 (りゅうきゅう)と 蝦夷地 (えぞち)との関係を見ていきましょう。
当時は、どちらも日本の一部ではなく、独立した地域でした。