高校日本史B
5分でわかる!貨幣の流通
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この動画の要点まとめ
ポイント
貨幣の流通
これでわかる!
ポイントの解説授業
永楽通宝などの明銭が日本中に流通した
室町時代には、日明貿易で 明銭 が大量に輸入されました。
鎌倉時代には宋銭が流通しましたが、室町時代には宋銭に変わり、明銭が日本各地に流通していきます。
これにより、 代銭納 (だいせんのう)が一般化します。
税金である年貢は米で納めるのが原則でしたが、米の代わりにお金で納めることを、代銭納と言います。
また明銭の代表例として、 永楽通宝 (えいらくつうほう)や洪武通宝という銭が流通していたことも、押さえておきましょう。
私鋳銭に対する撰銭についてルールを決めた撰銭令が出された
代銭納が行われたり市場が発展したりと、あまりに流通が加速したことで、次第に貨幣が不足してきてしまいます。
そこで、不足を補うために 私鋳銭 (しちゅうせん)が増加します。
しかし、明銭に比べると質が悪いことが多く、商人の中には私鋳銭を嫌う人も現れます。
このように質の悪い銭を拒否することを 撰銭 (えりぜに)と言います。
これを受けて大名は、自分の管轄する国内でのルールとして、 撰銭令 (えりぜにれい)を発布します。
これは、 撰銭を禁じて私鋳銭の交換する基準を定める措置 です。
過剰な選り好みを禁止して、経済がスムーズに回っていくようにしたのです。
特に、戦国時代ごろには、各大名がそれぞれ自分の国で独自のルールを作っていました。
今回は、室町時代の社会経済のうち、お金や経済に関することについて、見ていきましょう。
まずは、貨幣の流通について詳しく学んでいきましょう。