5分でわかる!商工業の発達
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この動画の要点まとめ
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鎌倉時代とどう違う? さまざまな業者
まずは高利貸しから。鎌倉時代は借上(かしあげ)と言いました。
室町時代には、 酒屋 (さかや)や 土倉 (どそう)、寺院などが行うようになります。
定期市は、鎌倉時代からあった三斉市から更に増えて、室町時代の後半には月に六回の 六斎市 が現れるようになりました。
輸送業者は、鎌倉時代には問丸(といまる)というものがありました。
室町時代になると陸上輸送と海上輸送に分かれます 。
陸では 馬借 (ばしゃく)・ 車借 (しゃしゃく)、海では 廻船 (かいせん)が全国へ商品を運んでいました。
流通が整うには、卸売(委託された商品を別の場所で売って儲けること)を行う 問屋 (といや)も忘れてはいけない存在です。
ちなみに、この問屋は、鎌倉時代の運送業者である問丸が発展して生まれたものです。
職人や行商として働く人も現れた
モノづくりの技術で生計を立てる職人も現れます 。
鉄を加工して武器などを作る鍛冶、
同じく鉄で釜や鍋などを作る鋳物師、
大工である番匠、などが活躍しました。
地方からやってきて商品を売る行商人も出てきます 。
商品を肩に担いだ棒に下げて売る振売(ふりうり)や、
京都の大原や桂に住み、物を売り歩く大原女(おはらめ)・桂女(かつらめ)、
他にも、連雀(れんじゃく)と呼ばれるリュックサックのようなものを背負って行商を行う連雀商人(れんじゃくしょうにん)、などがいました。
同業者の組合、「座」が生まれた
市場が発達すると同業他社との価格競争が起こるのが自然です。
そこで発達したのが 専売同業者組合 である 座 (ざ)です。
同業者が手を組んで、価格の決定や販売の独占を行う ことで、今までよりも高く、効率よく売ることができました。
座がこのような独占を行えたのは、力のある寺院などに上納金を納めることで、その寺院などを後ろ盾にしていたからです。
これらの寺院は、荘園領主、いわゆる「 本所 」(ほんじょ)です。
その本所の保護を受けることで、座が利益を独占することに成功しました。
例えば、大山崎の油売りの同業者集団である「大山崎油座」は、本所である岩清水八幡宮に許可を得て、油の販売独占に成功したのです。
商工業では、鎌倉時代と比べて多くの業種が現れてきます。
これまでに聞いたことがある名前もあるので、鎌倉時代と比較しながら見ていきましょう。