高校日本史B
5分でわかる!都市(寺内町・門前町)
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この動画の要点まとめ
ポイント
都市(寺内町・門前町)
これでわかる!
ポイントの解説授業
寺と都市が一体化した寺内町
まずは 寺内町 から見ていきましょう。
寺内町は、多くは一向宗(浄土真宗)の寺を中心に、寺と町が合体して作られた町です。
広い寺の敷地の中に都市がある、というイメージです。
①越前の 吉崎 は、 蓮如 (れんにょ)というお坊さんが布教を行った吉崎御坊(よしざきごぼう)という場所を中心に発展しました。
他にも、②摂津の 石山 (いしやま)、③河内の富田林(とんだばやし)、④山城の山科(やましな)などがありました。
この中では、②摂津の石山が重要です。
後に、この都市にあった 石山本願寺 が織田信長と戦いを繰り広げる、石山合戦の舞台にもなります。
寺や神社の門前に広がってできた門前町
門前町 は、寺や神社の門前に発展した都市です。
寺内町とは違い、寺の中ではなく、寺社の門の近くや、道の周りに広がってできた都市です。
門前町で有名な都市として、⑤ 長野 は、現在の長野市に当たり、善光寺の門前町として栄えました。
⑥近江の 坂本 は、延暦寺の門前町です。この 坂本の馬借の蜂起をきっかけとして、正長の土一揆が始まった ことを思い出しましょう。
他には、伊勢神宮の門前町として、⑦ 宇治 と 山田 の2つの町があります。
ここの宇治は、平等院鳳凰堂がある京都の宇治とは別の町なので注意しましょう。
次に、お寺や神社を中心として発展した都市について見ていきましょう。
寺内町 (じないまち、じないちょう)は、寺と町が合体して発展した都市です。
一方、 門前町 (もんぜんまち、もんぜんちょう)は寺や神社の門前に発展した都市です。
都市と寺の位置関係の違いで別物となるので、混同しないようにしましょう。