高校日本史B
5分でわかる!商業政策
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信長の商業政策
これでわかる!
ポイントの解説授業
市場を開放し、商人の行き来を増やし、経済を活発化
信長は、商人の行き来を盛んにし、自らの領地を活気あるものにしようと政策を行いました。
まず、美濃の加納と近江の安土で 楽市令 を出します。「楽市楽座」とも呼ばれることもあります。
商人の同業者組合である 座 の特権を廃止し、商人が市場で自由に商売できるようにしました。
ちなみにこの楽市令は、戦国時代に六角氏(ろっかくし)が始めた政策です。
また、 関所を撤廃 することで町への出入りを容易にします。
この時代の関所は、通るたびにお金を取られていましたが、それを撤廃することで商人の行き来を活発化しました。
さらに、 撰銭令 (えりぜにれい)で悪銭の交換比率を設定するなど、商売が円滑に進むよう政策を整えました。
繰り返しになりますが、これらの政策は 信長オリジナルではなく、他の戦国大名が行った政策を信長も行った 、という点に注意しましょう。
市場を開放し、商人の行き来を増やし、経済を活発化
信長は生野銀山(いくのぎんざん)などの鉱山を直轄化し、統一事業の資金源を確保しています。
金山や銀山の直轄化というのは、天下統一のためにとても重要でした。
戦いの準備をするにも、さまざまな政策を行うにも、多くのお金が必要となるからです。
また、信長は商人の自治都市で鉄砲鍛冶が多くいた 堺 を直轄化します。
商人が活発に活動している都市からはお金が多く入ってきますし、鉄砲の入手経路としても重要な都市だったのです。
次に、信長の商業政策について見ていきましょう。
信長のオリジナル政策ではなく、他の大名が今まで行っていた政策のいい部分を選りすぐって行っていた、という形です。