高校日本史B
5分でわかる!太閤検地(1)
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この動画の要点まとめ
ポイント
太閤検地
これでわかる!
ポイントの解説授業
全国に役人を派遣して土地を調査する太閤検地
太閤検地 とは、 豊臣秀吉が行った土地政策 です。
「太閤」とは、「関白を他の人に譲って辞めた人」のことです。
この「太閤」は、秀吉が好んで使っていた称号だったため、秀吉の行った検地=太閤検地、と呼ばれるようになりました。
今までは、各大名が家臣たちに土地を自己申告させる 指出検地 が行われていました。
これに対して 太閤検地は、秀吉が直接役人を派遣して、全国の土地を調査しました 。
これによって、不正をなくし、全国が統一した基準で税金が取れるようにしました。
ちなみに土地の広さは、下の図のように、同じ基準となる竿を用いながら測っていたようです。
単位を統一し、同じ基準で税金を取っていく
また、 太閤検地の際には様々な単位の統一が実施されました 。
長さは以前からあった 尺(しゃく)や寸(すん)という単位を使います 。
一方、 面積は、大きいほうから町(ちょう)・段(たん)・畝(せ)・歩(ぶ/ぷ) と決めました。
そして、 六尺三寸(≒1間≒191cm)四方を一歩とします 。
つまり、191cm×191cmの正方形が「1歩」という面積になっていた、というわけです。
現在の長さの単位がキロメートル・メートル・センチメートルとなっているように、 単位を統一することで、計算をしやすくした のです。
さらに、 米を計る枡も統一を図りました 。
升で米をすくって計るわけですが、以前は枡を大きなものにすることで、税金を多く取ろうとする大名がいました。
そこで、京都で作られた 京枡 (きょうます)を 全国統一で使い、米の量を厳正に計れるように整えました 。
こうして、 長さ・面積を統一し、枡も統一することで、平等・公正に税金を取れるようにした のです。
今回は、 豊臣秀吉の諸政策 について扱います。
秀吉は、天下統一を進めながら、様々な政策を打ち出しています。
まずは、秀吉の行った土地政策である 太閤検地 (たいこうけんち)から。
重要な内容なので、しっかりと理解していきましょう。