高校日本史B
5分でわかる!豊臣秀吉の諸政策
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この動画の要点まとめ
ポイント
豊臣秀吉の諸政策
これでわかる!
ポイントの解説授業
広大な直轄地である蔵入地
大名が強い権力を保つためには、兵力を調えたり政策を行ったりする必要があります。
そのどちらも、資金がなくては行えません。
豊臣秀吉はどのように財源を確保していたのでしょうか。
秀吉は、200万石の直轄地を所有していました。
この直轄地を 蔵入地 (くらいりち)といいます。
蔵入地からの収入は、直接秀吉に入ることになります。
200万石という規模は当時の大名の中で有数です。
直轄地は、別の時代との名前の違いをしっかり覚えましょう。
室町幕府の直轄地「御料所」(ごりょうしょ)や、江戸幕府の直轄地「天領」(てんりょう)などとごちゃ混ぜにならないようにしてください。
鉱山の直轄化で圧倒的な経済力を得て、全国を支配した
秀吉は、佐渡の相川金山・石見(いわみ)の大森銀山・但馬(たじま)の生野銀山(いくのぎんざん)を直轄化し、出土する金銀を独占しました。
鉱山の直轄化は、戦国大名が力を得るための非常に重要な要素 です。
この時代のお金である 金や銀を独占することで、兵を雇い、さまざまな政策を行い、全国を支配することができた のです。
こうして、秀吉は甲斐の武田信玄が金山を所有していたことで力を伸ばしたように、非常に強力な資金源を有することになったのです。
また秀吉はその金を用いて、貨幣鋳造も行いました。
天正大判 (てんしょうおおばん)といいます。
天正大判は実際に市場で使われる小判ではなく、恩賞用に造られたようです。
今回は、豊臣秀吉の財政政策や、有力な臣下たちについて学んでいきます。
まずは、財政のところから見ていきましょう。