5分でわかる!各役職の職務
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この動画の要点まとめ
ポイント
老中・若年寄のもとにいた役職を把握しよう
大目付 (おおめつけ)は、 大名を監視する役職 です。
同じように、一番下の 目付 は、 直参(じきさん)とよばれる、将軍直属の家臣団を監視する役職 です。
今でも、監視する人を「お目付け役」と呼んだりしますね。
上に戻って、 勘定奉行 (かんじょうぶぎょう)は徴税や財政を司る役職です。
この勘定奉行の下には、徴税を行う 郡代 (ぐんだい)や 代官 (だいかん)という役職が置かれました。
郡代は10万石以上の天領で徴税を行う役職 、
いっぽう 代官は10万石以下の天領で徴税を行う役職 です。
重要な幕府直轄都市 には、行政・司法を担当する 町奉行 (まちぶぎょう)が配置されました。
特に「町奉行」とだけ呼ぶときは、江戸町奉行のことを指します 。
他には 大坂 ・ 京都 ・ 駿府 にも町奉行が置かれます。
それぞれ、大坂町奉行、京都町奉行、駿府町奉行、というように呼ばれました。
また、江戸・大坂・京都・駿府以外の重要な幕府直轄都市には 奉行 が、重要な城にはその城を任された 城代 (じょうだい)が置かれました。
これらの、江戸以外の町奉行・奉行・城代をまとめて、遠国奉行(えんごくぶぎょう)と呼ばれることもあります。
三奉行を含め、役職は月番制で権力の集中を防ぐ
寺社奉行・勘定奉行・(江戸の)町奉行の3つは総称して「 三奉行 」と呼ばれます。
三奉行の中で最も格が高いのは、図を見ても分かるように、寺社奉行です。
大名が任命される左側の列に配置されていますね。
また、 大老や老中以外のほとんどの要職には、月番制(つきばんせい、または月番交代)という制度が採用 されていました。
これは、役職を1カ月交代で勤める制度です。
権力の集中や、腐敗・汚職を防ぐことが目的 でした。
今回学んだ役職を含め、江戸幕府には時代を通じて1500以上の役職があったと言われます。
今回は、そのうちの十数個、大切なものだけを抜粋しました。
今までの鎌倉・室町幕府に比べると覚える内容は多いですが、 一度自分のノートに書き写すなどして、ここで一気に覚えてしまいましょう 。
次は、老中や若年寄の下で働く各役職の職務を見ていきましょう。