5分で解ける!江戸初期の政治12 家光の時代と初期外交6(第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題3
島原の乱以降、ということは、だいたい鎖国体制の完成後 、と思っていただければOKです。
鎖国後の、対オランダ貿易という認識で、選択肢を見ていきましょう。
①「オランダは、幕末にいたるまで商館を 平戸 に置き」とありますが、1641年の鎖国完成以降はオランダ商館は 出島 に置かれました。
したがって①は誤りです。
②「オランダ商館長は…『赤蝦夷風説考』を提出した」とありますが、正しくは オランダ風説書 です。
よって、②も誤りです。
③は、結論としては正しい文です。
オランダと日本の輸出入品目についての文です。
確実に押さえてほしいのは、オランダは日本に 生糸 を輸出し、日本から 銀 を輸入したというところです。
朱印船貿易のときから、輸出入品目は大きく変わっていないのですね。
その他の細かい品目については、聞いたことがない人も多かったと思います。
そういう難解そうなところは、いったん△にしておいて、別のもっとわかりやすい誤り部分がないか、探して見ましょう。
④「 大坂の 唐人屋敷」とありますが、正しくは「 長崎 」ですね。
後半部分も、オランダが「貿易センター的役割」を果たした、という話は聞いたことがないと思います。
ここで判断をするのは無理だと思いますが、前半で明確な誤りがあるので自信を持って削りましょう。
①の「平戸」などは、しっかり意識していないと読み飛ばしてしまいそうなところです。
細かいところでの正誤判断を正しく行えるようになるためには、ある程度問題数をこなす必要がありますので、がんばりましょう。
というわけで、正解は③でした。
以上、江戸初期の大きな山場である家光の時代について、数回にわたってまとめてきました。
ここをしっかり固めておくと、この先の江戸時代の安定期を勉強していくうえでも役に立つことでしょう。
今回の問題3は、少し文章が長いですが、一つひとつ見ていきましょう。