高校日本史B
5分でわかる!交通の整備(陸上交通)
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この動画の要点まとめ
ポイント
交通の整備(陸上交通)
これでわかる!
ポイントの解説授業
五街道以外の脇街道、標識として建てられた一里塚
五街道以外の街道は 脇街道 (わきかいどう)と呼ばれました。
一里塚 (いちりづか)は1里(約4km)ごとに設置された標識で、榎(えのき)や松といった木を植えることが多かったです。現在も各地に残っています。
街道各所に設置された関所と宿場
街道の途中には、関所や宿場が置かれていました 。
戦国時代の関所は、関銭という通行料を取ることが主な目的でしたが、 江戸時代に街道に設置された関所は、人の往来を取り締まるのが主な目的 でした。
通行手形がなければ通過することができず、 「入鉄砲に出女」 を特に厳しく取り締まりました。
入鉄砲とは 江戸に鉄砲を持ち込むこと 、出女とは 参勤交代で人質として江戸に住まわされていた大名の妻が、町娘などに化けて江戸から逃げ出すこと を指します。
どちらも幕府に対する反乱につながるため、厳しく監視され、不正に関所を通行する「関所破り」は即座に死につながる重罪とされました。箱根の関所が代表的なものです。
旅の途中で休憩を取るための 宿場 (しゅくば)には、事務所である 問屋場 (といやば)、大名が泊まるような立派な高級宿である 本陣 (ほんじん)、一般旅客用の宿である 旅籠 (はたご)などがありました。
さらに廉価な宿として、ほぼ素泊まりのみの木賃宿(きちんやど)というのもありました。
運送業者として飛脚が活躍
また運輸通信業者として 飛脚 (ひきゃく)が整備されました。
早ければ、数日で江戸から京都まで運んでいたようです。
幕府が直接運営する継飛脚(つぎびきゃく)は各宿駅で人馬を乗り継いで、効率よく迅速な長距離の運搬を行いました。
2つめのポイント、陸上交通についてさらに詳しく見ていきましょう。