高校日本史B
5分でわかる!寛政の改革(2)
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この動画の要点まとめ
ポイント
寛政の改革(人足寄場・旧里帰農令・七分積金)
これでわかる!
ポイントの解説授業
ホームレス対策① 人足寄場で強制的に職業訓練!
天明の大飢饉などもあり、農村では餓死の危険が高くありました。
しかし、人や情報の多い都市部ではなんとか生きていけることがあり、当時の江戸には無宿人、いわゆるホームレスの人が増加していました。
こうした人たちを 強制的に収容して職業訓練を行った のが、1790年に設置された 人足寄場 (にんそくよせば)です。
隅田川河口の石川島にありました。
これが、3つある「江戸のホームレス対策」のパート1です。
ホームレス対策② 旧里帰農令で帰村を奨励!
先述のように飢饉の影響で農村部から都市部への人口流入が進んでいましたが、このままでは食料を生産する人がいなくなってしまいます。
そこで、 都市に流入した農民に、旅費を支給して帰村を奨励した のが、1790年に出された 旧里帰農令 (きゅうりきのうれい)です。
お金を出してあげるから帰って農業に戻ろう! ということです。
これが、3つある「江戸のホームレス対策」のパート2です。
ポイントは、この 旧里帰農令があくまで帰村を奨励するもので、強制ではなかった 、ということです。
後に、水野忠邦の天保の改革のとき、ホームレス対策のパート3である 人返し令 というものが出されます。
こちらは強制帰村ですので、間違えないようにしましょう。
災害対策のため、節約金の7割を積み立てる七分積金
幕府は財政難のため、江戸市内の災害対策に十分な支出ができていませんでした。
そこで、 江戸の町費(町入用)を節約させ、節約したお金の7割を積み立てさせて、災害への備えとしました 。
これを 七分積金 (しちぶつみきん、もしくは七分金積立)といいます。
続いて寛政の改革の内容の続きを見ていきます。
2つめのポイントは、 人足寄場 (にんそくよせば)設置・ 旧里帰農令 (きゅうりきのうれい)・ 七分積金 (しちぶつみきん)です。