高校日本史B
5分でわかる!農民の抵抗(その他)
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この動画の要点まとめ
ポイント
江戸時代の農民の抵抗(百姓一揆以外)
これでわかる!
ポイントの解説授業
村の内部で争う村方騒動
百姓一揆の場合、農民たちが攻撃した相手は幕府側の役人でした。
しかし時代が進み、同じ農民の中でも身分格差が拡大してきます。
すると貧しい農民が、村役人などをつとめる豪農を相手に訴えを起こす 村方騒動 (むらかたそうどう)も起こるようになりました。
百姓一揆との違いは、支配者層(役人、藩、幕府)を相手にするのではなく、農民同士で争っているところです。
金融業者や商人を襲う打ちこわし
主に都市部の金融業者や米の商人などの家屋を襲ったり破壊したりする行為を 打ちこわし といいます。
1787年には、 天明の大飢饉 を背景とした 天明の打ちこわし が起こりましたね。
大勢で合法的に訴え出る国訴
一揆は、暴力で襲うなど、いわば非合法的な訴えの方法でした。
一方で、 国訴 (くにそ)は、合法的な手続きに基づいて、裁判所に訴え出ることです。
しかし、小さい規模でやったのでは相手をしてもらえなえません。
そこで、国や郡の何千人という規模で訴え出ることによって、要求を通そうとしたのです。
傘連判状
一揆のとき、 首謀者がわからないように、一揆のメンバーの名前を円形に署名 したものを 傘連判状 (からかされんぱんじょう)、または車連判状といいます。
一揆は非合法的なものなので、鎮圧されれば参加者は処刑されます。
しかし、一揆を起こす農民たちは大切な生産者であり納税者でもあります。
そのため支配者側としては、一揆に関わった農民全員を処刑することは現実的ではありません。
そのため、 見せしめのような形で一揆の首謀者のみを死刑にするのが一般的 でした。
傘連判状は、色紙のように円形に名前を書くことによって、その首謀者をわからなくするための工夫だったのです。
3つめのポイント、農民の抵抗に関するその他のキーワードを見ておきましょう。