高校日本史B
5分でわかる!地方の政治制度
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この動画の要点まとめ
ポイント
地方の政治制度
これでわかる!
ポイントの解説授業
「幕藩体制」を支えた「藩」の処理!
まず、なぜ「地方の政治制度」がポイントになるのか理解しましょう。江戸時代の政治は、「幕藩体制」で行われていましたね。「幕府」と「藩」です。
このうち、幕府は「大政奉還」と「王政復古の大号令」を経て、政治体制から消えることになりました。しかし、藩はそのまま残っています。
新政府としては、次はこの「藩」を処理していく必要がありました。
地方制度改革の第1ステップ!「版籍奉還」
地方制度改革の第一段階として、1869年に版籍奉還が行われました。これは、藩主たちが領地(版図)と領民(戸籍)を天皇へ返上するというものです。
これに対し、新政府は旧藩主を知藩事に任命し、石高の1割を家禄(俸禄)として支給することとしました。
この段階では、実質的には、各地方の支配者の呼称が、藩主から知藩事に変わっただけでした。
地方制度改革の第2ステップ!「廃藩置県」
地方制度改革の第二段階として、1871年7月に廃藩置県が行われました。
これは「藩」自体をなくし、旧藩主とは別に、中央政府から府知事・県令を派遣するというものです。
旧藩主の支配を維持した版籍奉還に対して、藩主を全て罷免するという、徹底的な改革でした。
新政府は、薩摩・長州・土佐の精兵1万人を集めて御親兵とし、その武力を背景に改革を断行しました。
明治時代初期の具体的な改革内容について見ていきます。
まずは1つめのポイント、地方の政治制度についてです。
これは版籍奉還・廃藩置県の二段階で行われました。