高校日本史B
5分でわかる!軍隊・警察制度
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この動画の要点まとめ
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軍隊・警察制度
これでわかる!
ポイントの解説授業
国民皆兵の宣言!「徴兵告諭」
1872年、政府は徴兵の予告と、国民皆兵の宣言のために、徴兵告諭を出しました。
江戸時代には、武器を持って戦うのは、武士の仕事でしたね。明治時代になると、その身分制度は崩壊します。そこで、政府は、国民全員が兵隊となる「国民皆兵」を目指したわけです。
徴兵告諭は、反対運動として一揆を誘発することになります。徴兵告諭の文章に含まれていた「血税」という文言から、これを血税一揆と呼びます。
抜け道も多かった?「徴兵令」
1873年、徴兵令が制定されました。
これはもともと、戊辰戦争でも活躍した大村益次郎が、近代的な軍隊制度を目指して構想していたものでした。1869年に大村が暗殺された後、山県有朋によって実現されました。
内容としては、20歳以上の男子が3年間、軍に入るというものでした。しかし、実際には多くの兵役免除規定がありました。
例えば官吏や戸主、家の跡継ぎ、そして代人料270円を納めた者などは、軍に入らなくてもよいとされました。
後々、これらの規定は縮小されていきますが、最初は兵役を免除される例も多かったという点をおさえておきましょう。
政府の最高権力を握る「内務省」!
警察制度についても見ておきましょう。
1873年に内務省が設置されます。内務省は警察を管轄下において、政府の最高権力を握りました。
初代内務卿(内務省のトップ)は、大久保利通でした。
また、1874年には、東京の警察組織として、警視庁が創設されました。
この警視庁は、今でも存在しますね。現在の警察制度につながる組織整備が、この頃から少しずつ行われていったというわけです。
2つめのポイント、軍隊・警察制度についてです。