高校日本史B
5分でわかる!士族の解体
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この動画の要点まとめ
ポイント
士族の解体
これでわかる!
ポイントの解説授業
武士の特権剥奪と不満増大!
士族というのは、もともと武士であった人たちですね。明治政府は、江戸時代に特権階級にあった士族層の解体に取り掛かります。
1876年、廃刀令により、武士の特権であった帯刀が禁止されます。これは、士族のプライドを傷つけるものでした。
また、秩禄処分によって、政府は士族に対する給料(家禄)の支給を停止し、代わりに金禄公債証書を発行しました。これは、言わば退職金代わりに配られた証書でしたが、直ちに現金化できるわけではありませんでした。
金禄公債証書を元手に商売を始める士族もいましたが、多くは慣れない仕事で失敗しました。これを、「士族の商法」と呼びます。
政府は、士族に仕事を与えて救済しようとしました。これを士族授産といいます。
北海道の開拓に従事する屯田兵制度などがその一例ですが、根本的には上手くいかず、士族の不満は高まっていきました。
農民の不満と「地租改正反対一揆」
不満が増大していたのは、士族だけではありません。以前の授業で、「地租改正によって、農民の負担は大きくなる場合が多かった」と言ったのを覚えているでしょうか。
負担増により、農民の不満は高まり、1876年には地租改正反対一揆が起ました。これを受けて、1877年、政府はは地租を地価の3%から2.5%に軽減しました。
一揆を受けて税金を軽減するという政府の対応は極めて異例でした。農民・士族問わず、民衆の間に不満がそれほど強くなっていたということでしょう。
3つめのポイント、士族の解体についてです。