高校日本史B
5分でわかる!政党の結成
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この動画の要点まとめ
ポイント
政党の結成
これでわかる!
ポイントの解説授業
政府を批判!「自由党」と「立憲改進党」!
まずは政府を批判する立場で結成された重要な政党を2つ、紹介します。
1つめは自由党です。自由民権運動を担っていた人たちが中心で、党首は板垣退助。機関誌(党の考えを表明する新聞)は自由新聞です。フランス流の自由主義を汲んでいて、かなり過激で急進的な立場を取ります。
2つめは立憲改進党です。党首は大隈重信。機関誌は郵便報知新聞です。
支持層は都市部の人たちやインテリ層で、自由党に比べて穏健な、イギリス流の立場を取りました。福沢諭吉などは、こちらの考えに近いですね。
政府を擁護!「立憲帝政党」!
前述の2つの政党に対して、政府系の保守的な政党も結成されました。
政党名は立憲帝政党です。党首は福地源一郎。機関誌は東京日日新聞です。
高まる憲法制定の機運と「私擬憲法」!
政党が結成されていく中、民間でも、憲法の私案が作られるようになります。
その中の1つ、自由党系の植木枝盛が作成した『東洋大日本国国憲按』は、国民の自由を強く認めようというものでした。
また、福沢諭吉の一派である交詢社が作成した『私擬憲法案』といったものもありました。
もっとも、これらは民間の動きであり、政府は政府で、独自にドイツ流の憲法を学び、憲法制定へ進んでいくことになります。
国会開設が決まり、次は政党の結成が焦点になります。具体的に見ていきましょう。