高校日本史B
5分でわかる!伊藤博文内閣① (外交)
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この動画の要点まとめ
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伊藤博文内閣①(外交)
これでわかる!
ポイントの解説授業
欧化主義政策で外国にアピール!?
外交を担当するのは、外務大臣の井上馨です。そして、この時代における外交の最大のテーマは、不平等条約の改正でした。
井上馨は、欧化主義政策で目的を達成しようと考えます。具体的には、日比谷の鹿鳴館でダンスパーティを開くなどして、欧米諸国との距離を縮め、日本が欧米の文化を理解していることをアピールしようとしました。
また、井上は領事裁判権撤廃の代わりに、外国人判事の任用を認めようと考えました。
しかし、こうした井上の妥協的な姿勢に対しては、国内からの批判も少なくありませんでした。
井上外交を頓挫させた「ノルマントン号事件」
そんな中、1886年、ノルマントン号事件が発生します。
イギリス船が紀州沖で沈没したのですが、イギリス人の乗客が全員救出された一方で、日本人の乗客が全員亡くなってしまったという事件でした。
船長が日本人を見殺しにした疑いがかけられましたが、領事裁判の結果、船長は無罪となったのでした。
この事件により、不平等条約に対する世論は紛糾し、井上外交に対する批判は一層強まりました。
その結果、1887年、井上は外務大臣を辞任することになります。
続いて、伊藤博文内閣における外交を見ていきましょう。