高校日本史B
5分でわかる!列強の中国分割
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この動画の要点まとめ
ポイント
列強の中国分割
これでわかる!
ポイントの解説授業
列強がこぞって中国の分割を開始!
日清戦争後は、清の弱体化を知った列強が、こぞって中国国内に租借地を設け始めます。
租借というのは土地を借りることですが、実質的には割譲のようなものでした。
列強がそれぞれ、どこを租借地としたのか、地図で確認しましょう。
ロシアは旅順・大連を租借地とします。これは、遼東半島の先にある部分ですね。
イギリスは、九龍半島・威海衛を租借地とします。ドイツは膠州湾、フランスは広州湾です。
ここで、中国の地図がそれぞれ色分けされていることに注目してください。列強各国が租借地としたのは一部に過ぎませんが、実際には、それぞれ色分けされている範囲を勢力範囲としたのです。これは、実質的な中国の分割でした。
こうした状況に対し、日本は台湾に近い福建省を、列強不割譲の土地として清に約束させ、勢力下に置きました。
また、アメリカはフィリピンの占領に注力していたため、中国分割には乗り遅れました。
後に国務長官のジョン・ヘイが方針転換しようとするも、上手くはいきませんでした。
アメリカは中国の領土を支配できなかったという点をおさえておいてください。
列強に対する反発「義和団の乱」!
こうした列強による領土の分割に対し、中国国民が反発するのは当然のことですね。
そこで起きたのが義和団の乱です。これは、「扶清滅洋」、つまり清を助けてヨーロッパを排除することをスローガンに掲げた反乱でした。
ただし、ほどなくして鎮圧されてしまいます。
続いて、列強の中国分割について見ていきましょう。