高校日本史B
5分でわかる!大隈重信内閣①
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
大隈重信内閣①
これでわかる!
ポイントの解説授業
初めての「政党内閣」誕生!
憲政党の結成と、地租増徴案に対する猛反発をきっかけに、憲政党が政権を任されることになったという話をしましたね。
ここで、陸海相以外の大臣を憲政党員が務める、初めての政党内閣が誕生したわけです。
憲政党は、自由党と進歩党が合体してできたものでしたね。自由党のトップは板垣退助、進歩党のトップは大隈重信です。
そこで、この内閣では大隈重信が首相、板垣退助が内相を務めることになりました。これが、第1次大隈重信内閣です。大隈と板垣が中心であることから「隈板内閣」と呼ばれました。
共和演説事件を機に瓦解した短命内閣!
国民から期待された隈板内閣でしたが、たった数か月で瓦解する道をたどります。
そのきっかけとなったのが、共和演説事件でした。
文部大臣・尾崎行雄が金権政治を批判した際に共和制を例に出したのですが、これが天皇に対する冒とくではないかと問題になったのです。
この事件が引き金となって、憲政党は分裂します。同じ目的のために合体したとはいえ、元々の自由党と進歩党は別のグループですから、仲は良くなかったのですね。
こうして、内閣は総辞職せざるを得なくなったのでした。
では、第1次大隈重信内閣について見ていきましょう。