高校日本史B
5分でわかる!産業革命(軽工業)
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この動画の要点まとめ
ポイント
産業革命(軽工業)
これでわかる!
ポイントの解説授業
器械製糸の技術が浸透!
まずは製糸業の発展についてです。製糸業では、従来の座繰製糸という手法から、器械製糸へと技術革新が行われました。
この器械製糸を、日本で最初に導入したのは、前橋藩営製糸場です。その後、富岡製糸場も器械製糸を導入し、その技術が年月をかけて浸透することで、産業革命へとつながりました。
また、生糸は高級な絹織物の原料ですから、主にアメリカ向けの輸出品となったという点もおさえておきましょう。生糸は、日本にとって主力の輸出品目となります。
紡績業を支えた技術革新と原料輸入!
紡績業でも、技術革新が行われます。臥雲辰至(がうんときむね)がガラ紡という紡績機を発明したり、1880年代には機械紡績が導入されるといった発展がありました。
また、中国やインドから安価な綿花を輸入できるようになった事も、紡績業の発達に寄与しました。
こうした中で、1882年に設立された大阪紡績会社をはじめとして、大規模な紡績会社が次々に生まれ、紡績業は急速な発展をしていくことになります。
輸出の増加で、念願の「金本位制」へ!
こうして軽工業の発展は急速に進み、1890年には、綿糸の生産額は輸入額を上回るようになり、1897年には、輸出額が輸入額を上回るようになりました。
産業が発展し輸出が増えると、外国から代金として金が入ってきますね。
国内で準備できる金が増加したことで、1897年、政府は貨幣法を制定し、ついに欧米と同じ金本位制へと移行しました。
国産力織機の発明で綿織物業も発展へ!
最後に、綿織物業についても見ておきましょう。この頃、豊田佐吉により、国産力織機が発明されます。
これもまた、年月をかけて浸透していき、第一次世界大戦の頃に、急激な綿織物業の発展をもたらすことになります。
では、軽工業の産業革命について見ていきましょう。