高校日本史B
5分でわかる!産業革命(社会問題と労働者)
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この動画の要点まとめ
ポイント
産業革命(社会問題と労働者)
これでわかる!
ポイントの解説授業
産業発展の影で生まれた労働・公害問題!
急激な産業発展の裏で、劣悪な環境がもたらす労働問題や、公害問題なども増えていきました。ここでは3つを紹介します。
1つ目は、高島炭鉱事件です。三菱の経営する長崎県の高島炭鉱で、劣悪な労働環境から労働者が暴動を起こした事件です。
この暴動は、 雑誌「日本人」 に掲載されたことで話題となりました。
2つ目は、足尾銅山鉱毒事件です。これは、古河財閥が経営する栃木県の足尾銅山で起きた公害事件です。
渡良瀬川に鉱毒が流れ込み、長年、付近の住民を苦しめました。1901年に、代議士の田中正造が天王に直訴しようとしたことでも有名です。
3つ目は天満紡績ストです。1894年、紡績工場で働いていた女工がストライキを起こした労働問題です。
労働運動・社会主義運動の発展へ!
こうした労働者の厳しい実態は、本にまとめられるなどして、世に知られるようになります。
例としては、横山源之助が著した「日本之下層社会」や、農商務省がまとめた 「職工事情」 などがあります。
特に後者については、政府としても労働者を保護する政策の必要性を認識する中での動きであったと理解しておくとよいでしょう。
こうした流れの中で、民衆の労働運動や、社会主義運動はますます発展していきました。
続いて、産業革命の裏で起きていた労働問題などの社会問題について確認していきましょう。